人間関係に悩んだら「残念な人」と俯瞰で見る

人間関係に悩んだら「残念な人」と俯瞰で見る

 

生きている以上、人間に悩みはつきものです。

そのなかでも多くを占めるのが、人間関係の悩みでしょう。

 

子どものころや学生時代は、仲のよいメンバーとだけ付き合っていられましたが、社会人になるとそうはいきません。

苦手な相手がいても、社内や取引先の人間であれば簡単には関係を絶てません。

 

そんな時、やはり役に立つのが、自分への「言い方」なのです。

 

他人は変えられませんから、あなた自身が、相手に対するイメージを修正したり、心構えを変えたりすることで状況を好転させるのです。

 

自分A「あの人、イヤなところが多いけど、いいところもあるのかな?」

自分B「いやいや、ないでしょ。あんな最低な人間は見たことないぞ」

自分A「確かにイヤなやつだけど、仕事はできるんだよな……」

自分B「まぁね。あと3回ガマンして、それでもイヤだったら、転職するのもありかもね」

自分A「そうだね。もう少しガマンするとして、それまでは“残念な人”と思ってやり過ごしておこう」

 

こんなやりとりを自分自身で行うことで、あなたは冷静さを取り戻すことができます。

 

けんかっ早い相手だとしても、同じ土俵に上がらず、やり過ごせるようになるのです。

 

悩みを書き出している人も多いと思いますが、口に出して対話するほうがよいと思います。

なぜなら文字は形に残るので、あとで見返したときに不快な思いがよみがえってしまうからです。

しかし自分対自分の対話なら、吐き出した瞬間消えていきます。

サウナでたっぷり汗をかいたときのように、すっきりしますよ。

 

 

誰かを憎む気持ちも、自分への「言い方」で消えていく

 

人間関係の悩みがもっと深いゾーンに入ると、誰かを憎むという感情が芽生えてきます。

しかし、相手を憎んで過ごす時間は、もったいないとしか言いようがありません。

人生は一度きりであり、時間は今この瞬間も刻々と過ぎていきます。

手のひらにすくった砂が少しずつこぼれ落ちていくように、私たちに与えられた時間も失われているのです。

そう考えると、誰かを憎んだ時の自分への「言い方」は、次のようなものになるのではないでしょうか。

 

自分A「あいつのことは、絶対許せない」

自分B「そう考えているオレの顔を鏡で見てみなよ。あいつみたいに酷い顔になっているよ」

自分A「だけど、この気持ちを止められない」

自分B「あいつのせいで醜くなるなんて、さらに被害が増えるだけだよ。オレの人生がもったいないよ」

自分A「これ以上、かき乱されるのはごめんだ。憎んでも自分が損をするだけか」

自分B「あいつはどうせバチがあたるんだから、放っておこうよ」

 

丁寧に、丁寧に、対話してください。

 

心の奥に刻まれた感情は、なかなか消せません。

しかし、対話を重ねることで、徐々に小さくなっていくはずです。

 

心の傷は、手術の傷跡に似ています。

メスで刻まれた傷口は、縫合することで徐々に皮膚同士がくっついて、やがて一枚の皮膚に戻ります。

対話は、手術でいうところの縫合のようなもの

最初は人工的な処置ですが、人間が本来持っている自然治癒力が働いて、徐々に傷が目立たなくなります。

強い憎しみを抱えている場合、自分対自分の対話でさえも、ジクジクとした傷みが伴うかもしれません。

しかし、結局はそれが傷口を癒す近道になるのです。

「自律神経を整える 人生で一番役に立つ「言い方」 より」

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心の病との関連で関心を集めているストレスホルモンが「コルチゾール」です。

コルチゾールは、副腎から分泌されると、血液にのって体内を循環しながら、エネルギー源の補充などの重要な役割を果たします。

役割を終えると脳にたどり着いて、脳に吸収されます。

これが、正常なストレス反応の流れです。

 

ところが、主に「我慢するストレス」状態が長い期間にわたって続き、ストレスが積み重なっていくと、コルチゾールがとめどなく分泌され続けるようになってしまいます。

こうなると、状況が一変します。

コルチゾールが脳にあふれて、その一部をむしばんでいくのです。

まさに、ストレス反応が暴走して、ありふれたストレスが「キラーストレス」と化してしまうのです。

 

副腎が疲れている人に圧倒的な足りない栄養素は、ビタミンB群になります。

ビタミンB群は、抗ストレスホルモンを合成するときに必要な栄養素です。

そのため、ストレスが多く抗ストレスホルモンを大量に必要とする人などは、体内のビタミンB群が不足しがちになります。

その結果、抗ストレスホルモンが十分につくれなくなり、副腎がますます疲れてしまうのです。

 

また、ビタミンB群は、体を動かすエネルギーをつくりだすためにも必要な栄養素。

私たちの体を構成している細胞には、ミトコンドリアというエネルギー生成工場があり、摂取した食べ物を燃焼させて、「ATP(アデノシン三リン酸)」というエネルギー物質をつくっています。

このATPをつくり出す過程で必要なのがビタミンB群です。

ビタミンB群が不足すると、ミトコンドリアATPが十分につくれなくなる。

ATPが足りなくなると、体がだるくて疲れが取れなくなったり、頭の回転が悪くなってきたりします。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/