セロトニンの原料になる食べ物

セロトニンの原料になる食べ物

 

いくらセロトニン神経を鍛えても、“原料”がないとセロトニンはできません。

これは工場の機械をいくら立派にしても、原材料がなければいい製品がつくれないのと同じ理屈です。

 

セロトニンの原料となるのは、トリプトファンというアミノ酸です。

アミノ酸は、私たちの体をつくるたんぱく質のもととなる物質で、さまざまな種類が存在します。

そのうち人間の体内で合成できない種類のアミノ酸のことを「必須アミノ酸」といい、人間では9種類ありますが、トリプトファンもそのうちの1つです。

したがって、セロトニン神経を鍛えるとともに、食事にもある程度気を使うことは大切です。

 

ただし、通常の食生活をしている限り、トリプトファンが不足することはありませんので、あまり神経質になる必要はありません。

 

トリプトファンをたっぷり含む食べ物というと、豆類、赤身の魚、乳製品、卵などがあげられます。

日本の家庭料理には、豆腐、納豆、味噌のように豆類がよく使われますので、普通に食べていればセロトニンが不足することはないでしょう。

 

また、果物ではバナナやアボカド、それから青汁の原料であるケールにもトリプトファンが多く含まれています。

 

ただし、トリプトファンさえとればいいというわけではありません。

トリプトファンが脳内に取り込まれるためには炭水化物の助けが必要ですし、トリプトファンを合成する際にはビタミンB6が必要となります。

 

炭水化物は、米をはじめとする穀類、イモ類、果物などに多く含まれています。

タンカースイカ物が、人間が活動するエネルギーをつくり出しているのはご存じかと思いますが、とくに、脳のエネルギー源となるブドウ糖は、基本的に炭水化物を起源とするものです。

 

最近では「炭水化物抜きダイエット」などというものがありますが、たとえそれでやせることができても、脳の活動という面から見ると非常に問題があると思っています。

炭水化物は充分にとらなくてはなりません。

 

ビタミンB6は、サンマ、イワシ、サバ、タイ、カツオ、マグロなどの魚、小麦胚芽や玄米、大豆などに多く含まれています。

 

こうしてみると、和食はセロトニン神経にとっては理想的な食事といえるでしょう。

とくに玄米食はビタミンB6と炭水化物が豊富なうえに、よく噛んで食べる必要がありますので、リズム運動の面からしてもセロトニンを増やす効果は抜群です。

 

また、バナナはトリプトファン、ビタミンB6、炭水化物をすべて含んでいます。

忙しくて満足に食事がとれないときは、せめてバナナを食べようにするとよいでしょう。

脳科学者が教える「ストレスフリー」な脳の習慣 より」

 

アミノ酸

エネルギー産生栄養素のひとつであるたんぱく質を構成する有機化合物。20種類あるが、ひとつでも欠けるとたんぱく質を合成できない。

 

エネルギー産生栄養素のひとつであるたんぱく質を構成する、20種類の有機化合物のこと。ひとつでも欠けるとたんぱく質を合成することができません。人体を構成する要素としては60%を占める水に次いで多く、残り約40%のうちのおよそ半分を占めています。20種類のアミノ酸のうち、人や動物が体内で作ることのできない9種類を必須アミノ酸、体内で糖質や脂質から作り出すことのできる11種類を非必須アミノ酸と呼んでいます。

 

必須アミノ酸はイソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニンフェニルアラニン、トレオニン(スレオニン)、トリプトファン、バリン、ヒスチジン、非必須アミノ酸チロシンシステインアスパラギン酸アスパラギン、セリン、グルタミン酸、グルタミン、プロリングリシン、アラニン、アルギニンとなります。

 

必須アミノ酸たんぱく質として食事から摂らなければなりませんが、通常の食事をしていれば不足することはありません。

(e-ヘルスネットより)

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/