第10章 「午前中」にほとんどの仕事を終える
人間のバイオリズムとして午前中は自律神経の状態がよく、仕事やその他の用事を効率よく進めることができます。
朝が苦手でない人なら、早朝から動き出す「アーリーワーク」はおすすめです。
朝4時くらいに起きて朝食を摂り、5時から仕事をはじめます。
自宅で仕事ができる人なら、そこで1~2時間は仕事をしてしまいます。
オフィスに出社する人でも6時~8時を第一ラウンドとして仕事をする。
その後30分くらい休憩を取り、11時頃まで働いたら、午前中だけでたいていの仕事はこなせてしまいます。
自律神経の状態がいい朝は「自分ひとりで集中しなければならない業務」をやり、会議やミーティングはできるだけ午後に入れます。
人とコミュニケーションをしていると、それだけで交感神経は高まります。
午後の仕事は人との関わりの中でいい状態をキープする。
そんなイメージです。
午後3時くらいになったら、一日の仕事は終わり。
もちろん個人差はありますが、このサイクルによって快調に仕事ができる人は案外多いと思います。
会社の規定、環境などさまざまな問題はありますが、働き方の多様化を謳うならこんなスタイルもどんどん取り入れてほしいと私は思っています。
私がロンドンの病院で勤務していたときはこれに近いサイクルで、朝6時台にはみんな動き出し、7時には打ち合わせがはじまっていました。
7時半にはオペ室に入り、特別な用事がなければ午後3時には帰っていました。
余談ながら、こんなサイクルで働いていたので、ロンドンの夕方といえば、ビールを飲んでいた思いでしかありません。
「はじめる習慣 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。
LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?