第11章 「今から取り戻せるもの」に意識を向ける

第11章 「今から取り戻せるもの」に意識を向ける

 

前向きに生きる。

 

よく耳にする言葉ですが、「前向きに生きる」とはいったいどういうことでしょうか。

 

私は「前向き」とは「今から取り戻せるものに意識を向けること」だと捉えています。

 

たとえば、仕事でミスをして降格してしまった。

そんなとき「起こしたミス」について考えるのは決して悪いことではありません。

 

しかし「どうしてあんなことをやってしまったんだろう」「なんであの瞬間に気づけなかったんだろう」と過去を振り返り、後悔ばかりしているとしたら、それは前向きとはいえません。

今からではどうしようもないことだからです。

 

一方で「あの瞬間、こんな確認をしていれば、同じミスは起こらなかっただろう」「こういう事態が起こったときは、一度冷静になって考えるようにしよう」などと反省するような「これからのための行為」を私は前向きと捉えます。

 

普段、仕事をしたり、生活したりしていれば、さまざまな問題が起こります。

 

そのときはぜひ前向きになったほしいと思います。

取り戻せないことをクヨクヨ考えるのではなく、「今から取り戻せるもの」に意識を向ける。

 

よく「人生のターニングポイント」と表現しますが、私は常々「何かが起こった瞬間」でなく「次の瞬間」が大事だと考えています。

 

ラグビーの試合で脊髄損傷を負い、首から下が動かなくなってしまった後輩がいます。

彼にとってのターニングポイントはその事故が起こった瞬間ではなく、その後、彼が前を向いて生きていこうと動きはじめた瞬間なのだと思います。

 

起こってしまったことではなく、今から取り戻せるものに意識を向ける。

 

言葉にするのは簡単ですが、これはときに非常に厳しいメッセージでもあります。

 

でも、それが本当に意味での「前向きに生きる」だと私は考えています。

「はじめる習慣 より」

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/