第1章 <秘策8>食べるほど脳が元気になる ブレインフード活用術
ここに効果的!→けつ(血管)のう(脳)
脳が1日に使うエネルギーは、体全体の20%をしめるといわれています。
体重にしめる脳の割合は2%程度なので、相当な消費量です。
認知症と無縁な人生を送るために、脳を元気にする「ブレインフード」を毎日食べましょう。
・魚:とくに、青魚に多く含まれるDHAとEPAは、アルツハイマー病に関連づけられている酸化ストレスや炎症を減らす働きがあります。また、加齢にともなう脳の萎縮をおさえるのに役立つといわれています。
・ナッツ:ナッツに含まれるα-リノレン酸には、脳の神経伝達をよくしたり、血流をあげて脳の働きを高める作用があります。
・大豆製品:大豆食品には記憶力や集中力を高める大豆レシチンがふくまれます。
・ごま:抗酸化作用の強いセサミンをふくみ、動脈硬化の予防効果もあります。
・えごま油・アマニ油:オメガ3脂肪酸のα-リノレン酸は、体内に入るとDHAやEPAに変わり、脳の神経細胞を活性化させます。熱に弱いため、食べる直前に料理にかけること。1日小さじ1杯が目安です。
・野菜・ベリー:葉物野菜、赤い野菜など、色とりどりの野菜には、抗酸化物質やビタミン、ミネラルが多く、脳の健康によいとされています。ブルーベリーやラズベリーなどには、記憶力低下を防ぐ抗酸化物質がふくまれます。ぼくはブルーベリーを大量に仕入れて冷凍庫に常備し、ヨーグルトを食べるときに凍ったまま10個ほどのせて食べるようにしています。デザートに近くなります。
相乗効果でパワーアップ
脳活「ブレインフード」
最強の組み合わせ
単品でも効果的だけど、組み合わせることで抗酸化作用がさらに高まる食材もあります。
まずはこの組み合わせを試してみて。
とくに、ナッツ入りのサラダは手軽です。
ナッツ類×葉物野菜
ビタミンEが豊富なナッツ類と、ほかのビタミンを含む野菜との組み合わせで抗酸化力を高められる。
ナッツを普段食べない人も、ビタミン豊富なほうれん草やモロヘイヤのサラダで気軽にとろう。
青魚の缶詰×豆腐
青魚に含まれるコエンザイムQ10には、老化を進める活性酸素を除去する働きが。
ビタミンEを含む豆腐と合わせて、さらに抗酸化力アップ!
青魚は手軽に缶詰で。
「鎌田式 長生き食事術 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、活性酸素やホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?