第2章 <豚肉>細胞の若返りと筋肉づくりの秘密兵器「亜鉛」もたっぷり
ここに効果的!→きん(筋肉)
豚肉はビタミンB1が全食品の中でもトップクラスに多く、体を動かすエネルギーをつくり出してくれます。
疲労回復の効果が高いので、疲れたときや夏バテの対策として食べる人も多いですよね。
にらやねぎ、玉ねぎなどに含まれるアリシンがビタミンB1の吸収を高めてくれるので、一緒に調理すると効率よく摂取できます。
もちろん、良質なたんぱく質もたっぷりです。
動物性の鉄分は「ヘム鉄」といって、体への吸収率が10~30%ととても高く、貧血予防にもぴったり。
亜鉛はたんぱく質の合成を高めて効果的に筋肉をつくってくれるうえに、抗酸化作用で老化予防効果も期待できます。
女性ホルモンの分泌をうながし、美肌や美髪づくりなど美容にも一役かってくれます。
ただし、部位によっては脂質が多いため、カロリーが気になる方は、ももやひれ肉、レバーなどの赤身も選択肢に。
赤身を選ぶなら、鉄分や亜鉛が豊富なレバーはとくにおすすめです。
疲労回復や貧血対策にも!
・筋肉量アップ
・貧血を予防
・疲労回復
・美容効果
・たんぱく質・ビタミンB1・鉄分・亜鉛・ナイアシン・カリウム
レシピのいらない食べ方
疲れがとれる「冷しゃぶサラダそうめん」
パプリカと玉ねぎ、熱湯にくぐらせたオクラを薄切りにし、芯を取ったレタスと一緒に水にさらします。
食べやすく切った豚肉を色が変わるまでゆで、湯からあげたら冷ましましょう。
ゆでたそうめんを皿に盛り、野菜と肉をトッピング。
ビタミンB1の疲労回復効果で、疲れ気味のときや夏バテ対策にぴったり。
めんつゆだけでもいいけれど、秘伝の「つけだれ」もお試しを。
ラー油の辛みで食欲増進も期待できます!
分量の目安(2人分)
そうめん…2束
豚肩ロース…120g
レタス、パプリカ、オクラ、玉ねぎ…各40g
めんつゆ…適量
秘伝のつけだれ(2人分)
めんつゆ(ストレート)…大さじ4
すりごま…大さじ2
酢…小さじ2
ラー油…小さじ1
おろしにんにく…小さじ1/2
「鎌田式 長生き食事術 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、活性酸素やホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?