第2章 <海藻>骨も血管も腸も健やか 海藻パワーで体イキイキ ここに効果的!→こつ(骨)けつ(血管)ちょう(腸)
第2章 <海藻>骨も血管も腸も健やか 海藻パワーで体イキイキ
ここに効果的!→こつ(骨)けつ(血管)ちょう(腸)
海藻はまさに海の野菜です。
カルシウムも多いし食物繊維も豊富。
緑黄色野菜に多いイメージのビタミンAも、わかめやめかぶなど海藻にはたっぷり含まれています。
さらに、あのヌルヌルが体にとてもいい。
ヌメリ成分には抗がん作用が期待されるフコイダンと、コレステロール値を下げるアルギン酸カリウムがふくまれています。
これは、血流改善にも役立つ重要な栄養素なんです。
また、海藻は、腸活という意味でも習慣的に食べたい食材。
アルギン酸カリウムは水溶性食物繊維で、これが腸にたまった宿便をやわらかくし、余分なナトリウムやコレステロールを吸着し、外に排出する働きもあるんです。
ぼくは、朝のみそ汁にはわかめを入れることが多いし、夜はもずくを食べるようにしています。
乾燥カットわかめやパックなど、手軽に使える海藻も多いので、ぜひ家に常備してパラッとかけて、料理に取り入れたいですね。
「海の野菜」は骨活、腸活にもってこい
・骨の強化
・抗がん作用
・腸を整える
・ビタミンA・アルギン酸カリウム・カルシウム・食物繊維・フコイダン・マグネシム
レシピのいらない食べ方
1秒で作れる「豆腐のめかぶのせ」
食卓が少しさみしいとき、豆腐の上に、パックで売っているめかぶをかけるだけで骨、血管、腸にやさしいプラスの一品料理が完成。
めかぶにはビタミンKやマグネシウムもふくまれているので、カルシウムやたんぱく質がふくまれる豆腐と一緒にとることで、骨を丈夫にする効果がさらにアップします。
低カロリーのうえに健康な体づくりに直結する、ずぼらヘルシーメニューです。
分量の目安
豆腐…適量
めかぶ…適量
「鎌田式 長生き食事術 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、活性酸素やホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?