第3章 毎日の記録が健康をつくる 夢をかなえる「ふり返り」術

第3章 毎日の記録が健康をつくる 夢をかなえる「ふり返り」術

 

鎌田塾には「3つの約束」があります。

ここで紹介した野菜やたんぱく質を食べることに加え、毎日歩くことや、食前のスクワットなどの軽い運動も、ぼくとみんなとの約束です。

 

そこで、毎日続けるためにおすすめなのが「ふり返り」

鎌田塾では日々の行動を記録する「ふり返り表」を配っています。

シートに毎日1行、書くだけという簡単なものです。

 

じつは行動をふり返ることが、健康維持に役立つという調査結果もあるんです。

西九州大学・大田尾浩教授ゼミの報告ですが、高齢者134名を対象に半年間のデータを集めたところ、記録をつけたグループは、つけなかったグループより骨格筋量が増加し、転倒リスクの低下が確認できたというですね。

 

記録すればその日の反省点を見つけられるし、改善すべきポイントもわかってくる。

たとえば3000歩しか歩いてなかったら、明日はもう1000歩多く歩こうという目標が立てられますよね。

 

ふり返りは、次の行動につなげる夢の健康維持術。

 

 

鎌田塾の3つの約束

 

1.1日に野菜350gを食べる

2.1日4000~8000歩(足りない方は後1000歩、あと10分)

3.毎日たんぱく質+毎食前の運動

 

 

ふり返りシート

 

ちゃんとできたら◎。まあまあできたら○。あまりできていないと感じたら△をつけましょう。明日の自分になにが必要なのかを考えさせてくれるきっかけになります。むずかしく考えることはありません。まずは毎日続けることを目指してください。

「鎌田式 長生き食事術 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

 

認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

 

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、活性酸素やホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/