糖質量は段階を踏んでコントロールしましょう
ここで改めて、糖質コントロールの注意点を確認しておきたいと思います。
糖質の量を減らすタイミングは、たんぱく質と脂質がしっかり摂れるようになってから。
目安としては、最低でも1食150g程度の肉が食べられるようになってからです。
たんぱく質摂取に本格的に取り組む気になった人の中には、いきなり糖質を減らしてしまう人がいます。
トレーニングジムの減量メニューなどの中には、すぐに糖質を減らしてしまうものが少なくありません。
しかし、たんぱく質や脂質などの栄養素が不足していて糖質からのエネルギー産生に頼ってきた人は、サブ回路である解糖系しか回せていない可能性もあるので、いきなり糖質をセーブすると体調が悪くなってしまうことがあります。
健康な方であれば、一気に糖質を減らしてもうまく乗り切れる人がまれにいますが、もこれはむしろレアケースです。
糖質を減らすのは、必ずたんぱく質と脂質を増やしてからにしてください。
必ず食事で摂る必要がある「必須アミノ酸」や「必須脂肪酸」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
でも、「必須糖質」という言葉はありません。
糖質を摂らなくても私たちは「糖新生」という仕組みによって、自ら糖を作り出すことができるからです。
まずはご自身の体調が良いのはどのくらいの糖質量なのか、実験する気持ちで試してみることをおすすめします。
それから、これは糖質のことではありませんが、大事なことなのでここでもう一度、念を押させてください。
たんぱく質の量を増やす際は、絶対に無理をしないでください。
グルテンやカゼインを摂らなくなると腸粘膜の炎症は2週間ほどで状態が良くなってきますが、たんぱく質をもりもり食べられるようになるまでは、ある程度時間がかかります。
少しずつジリジリとたんぱく質の量を増やしていってください。
「9割が間違っている「たんぱく質」の摂り方 より」
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イタリアで、子供に完全菜食を強いる親に対し、禁固刑の罰則を与えるという変わった法案が議会に提出されました。
肉や魚を食べない人を菜食主義者の「ベジタリアン」と呼ぶのに対し、肉や魚だけでなく、卵、バター、はちみつなど、動物搾取による製品も食さない人を完全菜食主義者の「ビーガン」と呼んでいます。
つまり、イタリアでは、子供に肉、魚、卵などを与えないビーガンの親は、法律で罰せられるべきという議論が持ち上がっているのです。
イタリアでは、ビーガンが人間にとって、著しく健康に良いという考えが普及した結果、動物性の食物をすべて取り除いた食事を子供たちに強要する傾向が見られるのです。
このブームが影響し、ここ最近では、乳幼児や2歳の子供たちが栄養失調で病院に運ばれ、時には、危篤状態に陥る事態などが発生。
幼少時に必要なプロテイン、ビタミンD、B12、カルシウム、オメガ3、鉄分などがビーガンには足りないという問題が危惧されているのです。
お肉には、私達の体が必要とする必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。
それに匹敵するほど効率よく必須アミノ酸を私達の体に提供できる野菜はありませんから、お肉を食べずに体を健康的に保つには、それなりの方法を知らなくてはなりません。
ビタミンB12を含む穀類、イモ類、野菜、果物、種実はありませんから、ビタミンB12の欠乏症に陥るベジタリアン/ビーガンが多いのが現状です。
動物性食品以外では、発酵食品、海苔に含まれているのみです。
これだけは必ずしっかり毎日の食事に加えるようにしましょう。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12は、胃の粘膜から分泌される内因子という糖タンパクと結合し、腸で吸収されます。
そのため胃の病気や高齢で吸収が悪くなっている人などの場合は吸収されにくくなるので、欠乏症状が現われやすくなります。
ビタミンB12とは?