サケの赤い色素が若さを呼ぶ

イメージ 1

サケの赤い色素が若さを呼ぶ

お正月の祝い魚は、土地によってちがいがあり、サケを用いるのは、主として東日本。北陸や山陰地方では、ブリが主役となります。
サケの場合、肉質の赤さが、他の魚とはちがった、神聖でおめでたい魚と考えられていたのです。

赤い色には、厄除けの効果があるとか、幸運をを呼び込む力があると信じられていました。
この赤い色素は、アスタキサンチンという抗酸化成分。紫外線などで、体内に発生する活性酸素は、ガンや動脈硬化、心臓病、老化の原因になります。
その予防対策として、効果的なのが、カロチノイド色素をとることですが、中でも抗酸化力が強いのがサケに含まれているアスタキサンチンです。

抗酸化ビタミンとしてよく知られているビタミンEの何倍もの抗酸化力があるといわれているのです。
生涯現役で長生きする上では、大変に心強い味方といってよいでしょう。

アスタキサンチンは、サケの卵のスジコやイクラ、タラコ、タイやキンキ、キンメダイなど、皮の赤い魚の皮の部分などにも含まれています。
エビやカニの赤い色素も、アスタキサンチンによるものです。

お雑煮の魚に赤身のサケを用いることによって、1年間の無事を祈ると同時に、不老長寿も祝ったのです。
赤い色素の成分名は知らなくても、サケを食べて長寿を祈ることには、ちゃんとした裏づけがあったのです。

サケの資質には、物忘れを防ぐ成分や血液のサラサラ作用の強い成分も含まれている点にも注目しましょう。

「長寿食 365日より」
元気でイキイキと年を重ねるために!
http://www.endokoro.jp/

<サケのパワー>
サケの一般的な旬である秋に出回るものを「秋鮭(アキザケ)」、春の終わりから夏にかけて少量出回るものを「時鮭(トキシラズ)」などと呼びます。
時鮭は時を知らずして川に上がってきたもの、白子や卵を持っていないため脂が多く、DHAやEPAも豊富に含んでいます。
サケの卵巣を原料にしたスジコやイクラには、サケにはない、目に良いビタミンAや抗ストレス作用をもつパントテン酸が含まれています。

★カロテノイド系色素の一種アスタキサンチン
サケの身のピンク色はエサとして食べたエビなどのカロテノイド色素の一種、アスタキサンチンが筋肉にたまったもの。
ビタミンEの500倍もの強力な抗酸化作用が悪玉コレステロールの酸化を抑え、血管壁を保護します。

★牛乳と組み合わせればカルシウムの吸収率アップ
サケに含まれるビタミンDには、カルシウムの吸収を促進する働きがあるため、シチューやクリーム煮など牛乳と組み合わせると、吸収率がさらにアップします。
また、サケの水煮缶は骨も食べられるため、カルシウムやカリウム亜鉛などがバランスよく摂取できます。

★カロテノイド系色素とEPAで動脈硬化やがん予防に
アスタキサンチンの抗酸化作用は、ストレス性免疫低下の抑制や、白内障胃潰瘍の防止に効果があるといわれています。
多くの魚に含まれているEPAやDHAは脳細胞を活性化したり、動脈硬化血栓の予防に役立ったりします。しかし、塩ザケなどは塩分に注意が必要です。