脳の中では、高度な機能ほど発達が遅い

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≪我慢ができずにすぐキレるのはなぜ?≫
4、5歳の子供が、おもちゃ屋の前で「あれ欲しい」と何度もおねだりをし、「だめだ」と言うと泣き出したり、ドライブしているときに「ねえ、もう着く?」と2~3分おきに尋ねたりという光景はよく目にします。
幼い子供だからしかたがないかと許せますが、同じことを高校生がしたらどう思いますか?
「ちょっとおかしいんじゃない」と心配になります。この違いは、どこから来るのでしょう?前頭連合野という場所の発達の違いによるのです。

≪脳の中では、高度な機能ほど発達が遅い≫
人の脳は、場所によって発達の早さが異なります。
大脳皮質の中でも、感覚や運動に直接関係している場所は、生後早くに完成に近いレベルまで発達しますが、連合野と呼ばれる記憶や認識や判断などの高次の機能に関わる場所は、長い時間をかけて発達します。
前頭連合野は、その中でももっとも時間をかけて発達し、思春期の後半から20歳近くになってようやく成熟すると言われます。

冒頭の例でもわかるように、「大人」あるいは「成人」かどうかの基準は、前頭連合野が成熟したかどうかだと言えるかもしれません。
20歳から成人の仲間入りをすると言う日本の決まりは、脳の発達の点からも適当でしょう。

≪うまく社会生活を営むには前頭連合野の成熟が必要≫
前頭連合野は、計画を立てて行動すること、感情をコントロールすること、よくない行為を我慢すること、などに深く関わっています。
また、このような高度な能力は、経験によって発達が促されることもわかっています。
つまり、感情を抑える経験、よくない行為を我慢する経験などを、年齢に合ったかたちで積んでいくことが大切なのです。

小さいときにわがままを言って親に叱られたり、兄弟姉妹がいるので自分だけの思いどおりにならないことも多く経験したりすること、こうしたことが、うまく社会生活を営む前頭連合野の機能を発達させるのです。

≪わがまま放題では前頭連合野は成熟しない≫
残念ながら最近は、親(だけでなく近所の大人や、しばしば学校の先生)が叱らなくなってきています。
また、少子化で一人っ子が増え、親やおじいちゃんおばあちゃんの愛情を一身に受け、何でも思いどおりになる子供が増えています。
さらに、テレビやビデオ、それにゲームなど、1人でできる遊びに多くの時間を使っています。
こうしたことは、前頭連合野を発達させる経験を少なくしていると考えられます。
「まさか」と思うようなキレ方をする子供は、前頭連合野が年齢相応に発達していないのです。

子供には、できるだけ前頭連合野を発達させるような経験を積ませてあげましょう。
そうしないと、20歳になっても前頭連合野が成人のレベルに達していない人が増えるかもしれません。「脳をバワーアップしたい大人のための脳の何でも小事典 より」

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