症状がなくてもあなたの脳に起きているのが「隠れ脳梗塞」

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症状がなくてもあなたの脳に起きているのが「隠れ脳梗塞

通常、脳梗塞というと脳の動脈が詰まって血流が止まり、その部分の細胞が死んで意識障害や片半身にマヒを起こした状態を言います。しかし、本人にとって何の自覚症状もなく、ひそかにできている小さな脳梗塞があることをご存じでしょうか。

1980年代からMRI(磁気共鳴断層撮影装置)の発達により、それ以前にCT(コンピューター断層撮影装置)では見つけることができなかった、ごく小さい脳梗塞がわかるようになりました。
これをラクナ梗塞といいます。ラクナとは、小さい梗塞を意味する言葉です。

ラクナ梗塞は400マイクロ以下という細い血管にできやすく、冒される脳組織もわずかなため自覚症状がありません。
そのため、無症候性脳梗塞ともいいます。まさに、本人にとっては、隠れ脳梗塞というべきものでしょう。
隠れ脳梗塞は早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

この隠れ脳梗塞は自覚症状がないからといって安心していてはいけません。
細い血管でも、血流が途絶えて酸素やブドウ糖が運ばれなくなれば、その部位の細胞が死んでしまうからです。
常に、人間の体の細胞は古いものから新しいものへと生まれ変わりますが、脳の細胞だけは例外です。
どんなに小さくとも脳梗塞を起こせば、その部分の死滅した脳細胞が再生することはなく、他の部分が代替するのです。

隠れ脳梗塞の数が1~2個ならば、さして問題はありませんが、多発をすると非常に危険です。
その理由としては、ゞ瓩ぞ来、大きな脳梗塞をおこす危険が高い、脳血管性認知症のの原因になる、からです。

隠れ脳梗塞の原因は通常の脳梗塞の原因と同じで、血管の障害や老化を防ぐことがたいせつです。
なかでも、重要なのが高血圧の管理です。

ある程度の年齢になれば、動脈硬化が進行して血管が老化します。
このとき、高血圧があると常に高い血圧にさらされて動脈の壁が厚くなって血流障害が起こり、酸素不足となり血管の障害が進行するからです。
ある調査で、 ̄れ脳梗塞がある人たち、隠れ脳梗塞がない人たち、について調べたところ、,凌佑燭舛砲68%の人に高血圧があったのに対して、△凌佑燭舛砲蓮高血圧の人は30%しかいなかったそうです。
このことからも、いかに早期からの血圧管理がたいせつであるかがわかっていただけると思います。

≪隠れ脳梗塞が起こる危険な原因とは≫
年をとること
男性のほうが女性よりもなりやすい
女性はエストロゲンという女性ホルモンが動脈硬化の予防に働くこと、社会的な責任などの違いから、男性よりもストレスがすくないことが原因ではないかとされている。
高血圧
糖尿病
高脂血症
ヘマクリット値(血液中の赤血球成分)が高い。
この数値が高いと血管が詰まりやすい。
タバコを吸う習慣がある。
家族に脳卒中を起こした人がいる。

≪隠れ脳梗塞が見つかったら≫
1~2個ならば年齢の影響もあるので、あまり心配しすぎないこと。
数が1~2個でも危険因子を持つ人は、これ以上数を増やさないようにすることが大事。
数子以上の数が見つかった場合は、医師の判断のもと、脳循環代謝改善薬や抗血小板凝集約などを用いる場合もある。
青背の魚(イワシ、サンマ、サバ)に含まれる魚油の脂肪酸には、血液をサラサラにして動脈硬化を防ぐ硬化がある。週に2回程度は食べたい。
「血圧と血液サラサラの常識が変わった! より」

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日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となる活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12は脳の修理と再生を行なうものということが解ってきました。
ビタミンB12によって脳の血流が活発になり、それにより脳の隅々まで栄養が行き届くようになり、
死滅していた細胞が再生されるということが言われるようになりました。「国立療養所 女性医学博士」
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