実は夏に多い「脳梗塞」

イメージ 1

実は夏に多い「脳梗塞

がん、心疾患とともに日本人の主な死亡原因になっている脳卒中
中でも血管が詰まる脳梗塞は、冬に起こるものと思われがちだが、実は夏に発症率が高まります。
夏場は汗をかきやすく、体の水分が不足すると、血管が詰まる危険性が高まります。
脳梗塞の発症は夏に跳ね上がり、秋から冬にかけて高止まります。

≪暑い夏は脱水症状にならないように気をつけましょう≫
人間のからだは、入ってくる水分と出ていく水分の量が均等になることで健康が保たれています。
おだやかな気候の中で、安静に生活しているときでも、不可避尿といって最低限度排出される尿400mlと、
不感蒸泄という、汗以外に自然に蒸発する水分900mlとで失われる1300mlは、飲み水や食事からの水分で補給しなければなりません。

汗をかいたら、こまめに水分補給をしましょう。
暑いときは、清涼飲料水がほしくなりますが、砂糖をたくさん使っているのでカロリーオーバーになってしまいます。

おすすめは糖分のないお茶やミネラルウォーターです。
汗といっしょに失われるミネラルが補給できる、スポーツドリンクなどもよいでしょう。

ことに夏場は、脱水症にならぬように、水分補給に努めることがたいせつです。
食事量が少ないと、食物からの水分が不足するので脱水し、しかも高齢になると本人ものどの渇きを自覚しにくいため、気づかずに弱って危険になることもあります。

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。

さらに、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

ビタミンB12について
http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
http://www.endokoro.com/