メタボリックシンドロームが招く病気

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メタボリックシンドロームが招く病気
メタボリックシンドロームは、体の代謝のバランスを崩し、さまざまな生活習慣病を招きます。
さらに、その生活習慣病が新たな合併症を引き起こすこともあります。

代謝のバランスが崩れ、さまざまな病気を招く≫
脂肪細胞は、エネルギーを貯蔵するだけではなく、脂質やブドウ糖などの代謝を調節するさまざまな物質を分泌しています。
メタボリックシンドロームの基盤である内臓脂肪が蓄積してくると、これらの代謝のバランスが崩れ、「インスリン抵抗性」が強くなってきます。

インスリン」は、膵臓から分泌されるホルモンの一種で、血液中のブドウ糖(血糖)をエネルギーに変える働きをしています。
インスリン抵抗性とは、このインスリンの悪くなった状態を言います。

インスリン抵抗性が強くなると、血糖の代謝が悪くなり血糖が増えて「糖尿病」になります。
中性脂肪を分解する酵素の働きが悪くなって「脂質異常症」になったり、腎臓でのナトリウムの再吸収が促進され、「高血圧」になったりします。
また、インスリン抵抗性は「脂肪肝」や「通風」の発症にも関係しています。

これらの生活習慣病は、全身の血管に動脈硬化などの悪影響を及ぼし、重大な合併症を引き起こします。
放置すると、「心筋梗塞」や「脳梗塞」などの命にかかわる合併症を引き起こす危険性も高くなります。
また、内臓脂肪の蓄積によって「睡眠時無呼吸症候群」も起こりやすくなります。

このように、内臓脂肪は多くの病気を引き起こします。実際、メタボリックシンドロームのある人では、これらの病気を合併しているケースがよくみられます。
メタボリックシンドローム 減らそう!内臓脂肪 より)

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動脈硬化の原因となるホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
もしビタミンB群のビタミンB12やB6、葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。
しかしビタミンB12やB6、葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、その結果、血栓ができ、心筋梗塞脳梗塞になります。

ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働きます。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。

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