赤ワインが活性酸素を消す

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赤ワインが活性酸素を消す

人類の進化史上で、最も早く出現した酒はワインとみられています。
なにしろ、サルでも果実を用いて“猿酒”を作るという伝説があるくらいですから、ホモサピエンスの頭脳力をもってすれば、発酵のメカニズムを理解するのも、それほどむずかしくはなかったはずです。

ワインといっても、果皮もタネも混じった状態のどろどろしたような酒とみられますが、その代わりポリフェノールはたっぷり含まれた赤ワインタイプだったでしょう。
そして、活性酸素を消去する抗酸化成分の濃厚なもので、いってみれば不老長寿の酒といってよいでしょう。

赤ワインは赤黒い皮つきのブドウを潰し、ワイン酵母を加えて発酵熟成させた醸造酒。
ブドウの皮には野生の酵母類がたくさん付着していますから、ブドウを潰して容器にねかせておくだけでもブドウ酒になります。

皮ごと醸造した赤ワインには、アントシアニンやタンニン、カテキン、フラボノイドなどのポリフェノールが多重に含まれているのです。
適量の赤ワインには血液サラサラ作用やアルツハイマー病の予防も期待されています。

現在、世界でもっとも飲まれている酒は赤ワイン。
20世紀でもっとも長生きしたのはジャンヌ・カルマンさんという女性で、1997年に122歳で亡くなっています。
赤ワインが好きで、毎日のように少量ずつ飲むのが何よりの楽しみだったと伝えられています。
「長寿食365日 より」

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