【糖尿病と神経障害】

【糖尿病と神経障害】

糖尿病は狭心症心筋梗塞などの虚血性心疾患や閉塞性動脈硬化症などの四肢の血管障害の原因となり、肥満・過食によるインスリン非依存性糖尿病とインスリン依存性糖尿病があります。
最近では10人に1人が糖尿病とも考えられています。

● 糖尿病の症状と治療
糖尿病は、動脈硬化を引き起こすだけでなく、ニューロパチーという神経障害を引き起こします。
指先や足がジンジンとしびれる症状にはじまり、徐々に感覚低下が進行します。

また、糖尿病では小血管の動脈硬化により、神経の虚血がおきます。
外転神経マヒといって、眼球が外側に動かなくなることや、動眼神経マヒによってまぶたが開かなくなる眼瞼下垂(ガンゲカスイ)という状態もみられます。
眼瞼下垂は、くも膜下出血を引き起こす脳動脈瘤によっても起きます。

手の正中神経という部分に虚血が起きると、手根管症候群のように親指や中指のしびれ・疼痛が生じます。

糖尿病によるこれらの症状は回復困難なため、症状が発現する前に糖尿病を治療することが必要です。
また、起立性低血圧(たちくらみ)や発汗障害・下痢などの自律神経障害などもしばしばみられます。
糖尿病のコントロールが悪いと、筋萎縮や運動障害がみられることもあります。

糖尿病性の網膜症は神経障害ではありませんが、糖尿病による腎症とともに恐ろしい病態です。
網膜の小動脈の動脈硬化や閉塞によって、網膜が虚血に陥ったり、新生血管からの出血によって突然失明することがあり、注意が必要です。

インスリン非依存性の糖尿病では、高血糖による非ケトン性高血糖性昏睡というおそろしい病態を引き起こします。

症状としては脱水による頻脈、発熱、血圧低下や、高血糖による口渇・多尿がみられます。
脳細胞の脱水により、けいれんや意識障害から昏睡状態になることもあり、死亡率は50%以上ともいわれ、早期の治療が必要です。

糖尿病の治療は、運動療法・食事療法をおこない、必要な場合には内服治療を行うなど、内科医とよく相談してすすめていく必要があります。
「脳の病気 より」

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

ビタミンというと、一般的には、野菜などの植物性食品に多く含まれるというイメージが強いようです。
しかし、実は、動物性食品にしか含まれないビタミンもあります。
それがビタミンB12です。

ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているので胃を切除しているなどの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。

高齢で胃の粘膜が萎縮している人や膵臓に病気のある人も同様です。
また、透析を行っている人にも欠かせません。

糖尿病になると食べ物からビタミンB12の他、葉酸・ビタミンB6の吸収が阻害されるので栄養補助食品やビタミン剤などで補う必要があります。

その他にビタミンB12が必要な人は、肝臓機能維持強化、貧血、末梢神経の修復や中枢神経の脳にも関係することが知られており、記憶力や精神のバランスにも関与しています。

ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。

脳と神経の修復・再生のビタミンB12
http://www.endokoro.com/
http://www.endokoro.jp/
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12
http://www.endokoro.jp/libra_g.html