ストレス、薬剤、ピロリ菌で起こる胃潰瘍

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ストレス、薬剤、ピロリ菌で起こる胃潰瘍

● 胃の粘膜がただれ、組織が破壊される状態を胃潰瘍という。
胃潰瘍の原因にはストレス、ヘリコバクター・ピロリ菌、薬剤などが考えられる。

≪ストレスとヘリコバクター・ピロリ菌≫

胃や十二指腸の内側を覆う粘膜の一部がただれ、組織が失われる状態を潰瘍といいます。
ストレスなどで自律神経のバランスが乱れ、胃酸や消化酵素など胃粘膜を攻撃する因子と、粘膜や血流など胃粘膜を保護する因子とのバランスが崩れることが原因という説が有名です。

1983年、胃粘膜にすむヘリコバクター・ピロリ菌(Hp)が発見されました。
胃潰瘍の人や十二指腸潰瘍の人から検出され、除菌後、胃の状態が改善するので、因果関係があると見られていました。
Hpがもつウレアーゼという酵素尿素を分解、その結果、発生するアンモニアがHpを生育させ、Hpの産生する毒素が炎症を起こすことがわかっています。

≪薬が原因の胃潰瘍

胃潰瘍の3つめの原因が、炎症性の疾患によく使われているアスピリンなどの非ステロイド性消炎鎮痛剤です。

アスピリンなどは、胃粘膜の防御に必要なプロスタグランジンの産生を抑制するため、服用すると潰瘍が生じやすくなります。
アスピリンなどによる胃潰瘍では、炎症を引き起こすと考えられているヘリコバクター・ピロリ菌が検出されない場合もあります。
高齢者、アスピリンや副腎皮質ステロイドを服用している人のなかには、胃痛などの症状がなくても潰瘍が進んでいる場合があり、注意が必要です。

最近では、胃粘膜の防御力を低下させない消炎鎮痛薬も登場しています。

ヘリコバクター・ピロリ菌の除去 ◆
ヘリコバクター・ピロリ菌(Hp)の感染率は、戦後などの衛生環境の悪い中で育った世代に高くなります。
50代では70~80%、高齢者ではほぼ100%の感染率です。
感染しているかどうかわかれば、アスピリンなどの服用を控え、胃の健康を守ることができます。

感染は、胃粘膜の内視鏡での検査や、Hpが発生させるアンモニアを調べる検査などで確認できます。
除菌は、2種の抗生剤を朝晩1週間服用することで行います。
胃液が逆流する逆流性食道炎などの副作用が起こることもありますが、1回の除菌で成功率は約80%。
抗生剤を変えて再試行もできます。

最近、乳酸菌にHpを抑制する効果があることが明らかになりました。
ヒトの腸にすむ乳酸菌ラクトバチルス・ガセリ21(LG21)が効果的であることが解明され、商品化されています。

逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流することで食道粘膜が傷つき、潰瘍が起こる病気です。食道への胃酸の逆流は、健康な人でも起こります。』
「体をまもるしくみ辞典 より」

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≪ビタミンB12の働き≫

(1)核酸たんぱく質の生合成
ビタミンB12は、生体で最重要とされる核酸たんぱく質の生合成を司っています。
新しい核酸、たんぱくが生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わり、ビタミンB12の「修理工」的機能が発現します。
その結果が時には若返りにもつながることとなります。

(2)補酵素としての機能
ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い流すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があればつなげて、修復作用を発揮します。

(3)神経の修理・再生
ビタミンB12は切断された神経繊維の再結合と機能回復、神経興奮の伝わり方(興奮電動速度)の増大、破壊された神経組織の周辺での幼若神経の新生など、”修理工”としての効果を持っています。

(4)免疫調整
生体内に異物が侵入し、これが生体の防御システムによって異物として認識されると、それを抗原とする抗体が生産されます。
この抗体は蛋白質ですので、ここでまた蛋白質の生体内合成系の問題が登場します。酵素蛋白の生合成にビタミンB12が関与しますので、”当然”免疫抗体の形成という名の蛋白合成にも同様な関与が推定されます。
ビタミンB12は、蛋白質核酸の生合成を推進しますので、免疫学的な効果、たとえば抗体(蛋白質)産生が強化されても不思議ではありません。

脳と神経の修復・再生のビタミンB12
http://www.endokoro.com/
http://www.endokoro.jp/
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12
http://www.endokoro.jp/libra_g.html