生活習慣病を作るサイトカインのメカニズム

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生活習慣病を作るサイトカインのメカニズム

● 脂肪細胞はアディポサイトカインを分泌する。
● 脂肪細胞の増大がメタボリックシンドロームの原因となる。

≪脂肪細胞の役割≫

脂肪細胞は、脂肪を蓄えるだけでなく、生理活性物質を分泌し、周辺組織や血管、遠隔の臓器に信号を送る内分泌器官としての役割もあります。

脂肪細胞が分泌する物質を総称して、アディポサイトカインとよびます。
「善玉」アディポサイトカインは、インスリン感受性を高めて糖尿病を予防したり、動脈硬化を防いだりします。

脂肪細胞が増加すると、炎症性を増大させたり、エネルギー消費を増大させたりする「悪玉」アディポサイトカインの分泌が優位になります。
とくに血管の修復に重要な働きをするアディポネクチンの減少は、メタボリックシンドロームの発生に大きく関与しています。

≪脂肪細胞の役割≫

高血糖、高血圧、高脂肪などをあわせもち、内臓脂肪が蓄積した状態を「メタボリックシンドローム」とよびます。

脂肪細胞が分泌するTNF-α(腫瘍壊死因子)は、血糖値の上昇を防ぐホルモンであるインスリンの働きを抑制します。
その結果、高脂血症が起こりやすくなり、糖尿病を発症するリスクは通常の7~9倍、心筋梗塞脳卒中のリスクは3倍になります。

有酸素運動などで内臓脂肪を燃焼させれば脂肪細胞は小さくなります。
それにより、アディポネクチンの分泌量は増加します。
また、血栓の原因物質のひとつであるPAI-1の血中濃度も減少し、リスクが回避できます。

メタボリックシンドロームの要件≫

以下のうち2つが当てはまればメタボリックシンドローム
腹囲径(ベルトの位置ではなく、おへその高さで計測):男性は85cm、女性は90cm 以上
血圧:130/85mmHg 以上
空腹時血糖値:110mg/dl 以上
脂質:中性脂肪(TG)値:150mg/dl 以上、HDLコレステロール値:40mg/dl 以上

『脂肪の燃焼のための効果的な運動時間は、食前、ついで食事の3時間後です。食事直後は、インスリンが分泌され脂肪の利用が減っているので効果が薄いといわれます。』
「体をまもるしくみ辞典 より」

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≪ビタミンB12の働き≫

(1)核酸たんぱく質の生合成
ビタミンB12は、生体で最重要とされる核酸たんぱく質の生合成を司っています。
新しい核酸、たんぱくが生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わり、ビタミンB12の「修理工」的機能が発現します。
その結果が時には若返りにもつながることとなります。

(2)補酵素としての機能
ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い流すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があればつなげて、修復作用を発揮します。

(3)神経の修理・再生
ビタミンB12は切断された神経繊維の再結合と機能回復、神経興奮の伝わり方(興奮電動速度)の増大、破壊された神経組織の周辺での幼若神経の新生など、”修理工”としての効果を持っています。

(4)免疫調整
生体内に異物が侵入し、これが生体の防御システムによって異物として認識されると、それを抗原とする抗体が生産されます。
この抗体は蛋白質ですので、ここでまた蛋白質の生体内合成系の問題が登場します。酵素蛋白の生合成にビタミンB12が関与しますので、”当然”免疫抗体の形成という名の蛋白合成にも同様な関与が推定されます。
ビタミンB12は、蛋白質核酸の生合成を推進しますので、免疫学的な効果、たとえば抗体(蛋白質)産生が強化されても不思議ではありません。

脳と神経の修復・再生のビタミンB12
http://www.endokoro.com/
http://www.endokoro.jp/
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12
http://www.endokoro.jp/libra_g.html