脳が働く6つの食事法(3)

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脳が働く6つの食事法(3)
3. 空腹にしてから食べる

≪お腹をすかせてグレリンを出す≫

私たちは空腹になったことを、どのように知るのでしょうか。
視床下部神経細胞が血中のグルコースに感じるようになり空腹が起こると、1980年頃からいわれてきましたが、最近になって、グレリンというホルモンが関係していることが分かってきました。
グレリンは胃でつくられるホルモンで、空腹になると胃壁から血液に入り、視床下部神経細胞を働かせます。
このとき、「そろそろ食事の時間にしようかな」という気にさせるわけです。
手術で胃を取ってしまうと、このホルモンは分泌されません。

要するに、お腹がすいて空っぽになると、胃からグレリンが出てきて、エネルギー源が不足しているという情報を視床下部に伝え、成長ホルモンを脳下垂体から出し、身体の細胞の代謝活動を盛んにするのです。

さらに、グレリンの働きとして視床下部から脳幹・脊髄へと、身体を働かせるようにするだけでなく、VTAシステムとエネルギー代謝を盛んにする視床下部が働くのです。
1日3食、空腹にしてから食べるだけで、VTAシステムを働かせることができるわけです。

エネルギー代謝を盛んにすることと、食べる行為をすることは、つながっているのです。

喉が渇いているときに水を飲むとおいしいと感じるのと同じように、胃が空っぽでエネルギーが足りなくなるというサインを身体が出しているわけですから、この状態で食事をすれば、精神的にも肉体的にも満足します。
つまり、食事をおいしく感じるわけです。

このグレリンのように空腹を伝えるホルモンがある一方、満腹を伝えるホルモンもあります。
それがレプチンです。

レプチンは食欲を抑えて食事を終わらせようとするホルモンで、脂肪細胞から出てきます。
レプチンが血中に分泌され、脳の視床下部を刺激して「満腹」が起こると同時に、VTAシステムの働きを抑えます。
すると、前頭葉代謝ホルモン系が働かなくなるわけです。

レプチンは主に食欲と代謝の調整を行うため、身体の体脂肪の量をある程度把握して脳に伝える働きをします。

前頭葉側坐核から海馬までつながっている辺縁系を働かせる回路。これをVTAシステム(中脳皮質辺縁系)と呼んでいます。大脳と小脳をつないでいる脳幹には、腹側被蓋野(A10神経核)と呼ばれる神経核があり、ここに刺激が伝わると、伝達物質としてドーパミンを分泌します。
ドーパミンはまず前頭葉側坐核に伝わります。さらに前頭前野、運動前野、運動野を賦活し、側坐核から、淡蒼球扁桃核などを働かせ、海馬まで伝わっていきます。
このドーパミンが伝わった領域は、すべて働きがよくなります。前頭前野に伝わると考える能力が高まり、ワーキングメモリーの能力も高まりますから、次々といいアイディアが浮かんできます。運動前野では手先が器用に動くようになり、海馬では記憶力がグンと増します。というように、伝わった領域を活性化させるのです。』
「衰えない脳は14日でつくれる より」

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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

ビタミンB12とは…?

ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。

近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。

ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。

ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
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子供たちの集中力・学力向上、受験にビタミンB12
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