脳が働く6つの食事法(6)

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脳が働く6つの食事法(6)
6. 食事を止めるときを覚える

≪「我慢」ではなく「やめる」ということインプットしてアウトプットする≫

おいしく食べても、いつまでも食べ続けるわけではありません。
睡眠なら8時間も寝たら、誰でも目が覚めます。
同じように、お腹いっぱい食べたら、誰でも食べるのを止めます。
胃からの情報で視床下部は働いていると思われますが、この活動が食べる行為を反射的にやめる働きを持っている証拠はありません。
胃が満杯になれば、食べられないのでやめるわけです。

身体と脳はそのように働いています。

昼食の時間は30分ぐらいでしょうか。
企業の昼休みは1時間とされているので、昼食にかける時間はだいたい30分ぐらいでしょう。
一方、昼食の後に昼寝をする習慣のある国では、昼休みは2~3時間あります。
普通の朝食を摂らないで出勤する会社員や学生も多いようですが、食事の時間は脳を働かせることができるということです。

前頭前野が行動をコントロールしています。
この行動のコントロールとは、行動を執行するだけでなく、抑制することも意味しています。
何かを止めたいときは、止めたときに報酬をもらえるようにすればいいのです。
多くの日本人はそのようなことを学習した経験がないのが普通です。
ですから、今からでもNO-GOの習慣をつけましょう。

たいていの人は「我慢する」ことで行動を止めようとします。
自分の意志が強くないとできません。
しかし、訓練をすればできるようにはなります。

食事を止めるときを決めて食べるのを我慢するのは学習しないとできるようになりません。
しかし難しい。
報酬がないからです。

何かをしている行動を止めるストップ課題の研究がされるようになりました。
行動を起こす信号と同時にやめる信号を与えるのです。
これは、ストップ課題と呼ばれています。
止める信号があって止められたときには、視床下核が働いています。
この核は手足の運動や行動を抑制する中枢で、行動を起こしている中枢視床下核(ルイス体)にギャバを出して神経細胞の働きを抑えます。

パーキンソン病の震えを止めるのには、ここに刺激電極を埋め込んで、ときに刺激することが行われています。
このようなメカニズムを働かせると、我慢できます。

しかし、食事を止めるには、VTAシステムを働かせたほうが簡単でしょう。
止めるときに、何か特別なもの(報酬)を食べて止めるのです。
食事の最後にチーズを食べる、お茶漬けを食べる、おいしいお酒を飲むなど自分なりの食事終了の合図を決めて、食事を終わらせる。
これがNO-GOの学習になります。

我慢するよりやり易いでしょう。

ちなみに、このストップ課題をどう使えばよいかについては、まだ研究はありませんが、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の治療に使おうという研究が行われています。

前頭葉側坐核から海馬までつながっている辺縁系を働かせる回路。これをVTAシステム(中脳皮質辺縁系)と呼んでいます。大脳と小脳をつないでいる脳幹には、腹側被蓋野(A10神経核)と呼ばれる神経核があり、ここに刺激が伝わると、伝達物質としてドーパミンを分泌します。
ドーパミンはまず前頭葉側坐核に伝わります。さらに前頭前野、運動前野、運動野を賦活し、側坐核から、淡蒼球扁桃核などを働かせ、海馬まで伝わっていきます。
このドーパミンが伝わった領域は、すべて働きがよくなります。前頭前野に伝わると考える能力が高まり、ワーキングメモリーの能力も高まりますから、次々といいアイディアが浮かんできます。運動前野では手先が器用に動くようになり、海馬では記憶力がグンと増します。というように、伝わった領域を活性化させるのです。』
「衰えない脳は14日でつくれる より」

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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

ビタミンB12とは…?

ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。

近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。

ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。

ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
http://www.endokoro.com/
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子供たちの集中力・学力向上、受験にビタミンB12
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