60歳でも脳は増える

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60歳でも脳は増える

60歳以上の被験者に、最大心拍数が6~7割になるような歩行訓練を週に1時間、半年間続けてもらった研究が、コルコンベらによって2006年に発表されました。
訓練前と訓練後で比べたところ、最大酸素摂取量は10%ほど増え、前頭前野と膝部前帯状皮質(gACC)、それに補足運動野の容積が大きくなったのです。

実際に容積が増えていたのです。
容積が増えるということは、そこがよく働くようになったということだと考えられます。
脳は使えば働くようになり、使わないと働かなくなりますが、このとき、構造も変化しています。
神経細胞が分裂して数が増え、神経細胞の突起が伸び、そこにつくシナプスが増えます。
働きを裏づける形態的変化が必ずあるのです。
このことについてはヒトとネズミの海馬の歯状回で神経細胞が増え、それにより脳容積が増し、学習能力が増したことが報告されました(ペレイラら、2007年)。
大脳皮質では脳容積の増加に対応して働きがよくなったという報告はまだありません。
大脳皮質でも神経細胞がおそらく増えて突起が増えているのであろうと考えられるということです。

そして、それらが増えたということは、シナプスの結合が増え、神経細胞(ニューロン)からの伝達物質発射の速度が上がり、酸素をたくさん消費することにつながるわけです。

このように容積が増えるということは、単に働きがよくなるだけじゃなく、つながりの量や速度にも大きな変化が出る、要するに「頭の回転」がよくなるのです。
習慣的に走ったり歩いたりしたら、劇的な変化が脳の中で起こる、ということが実証されたわけです。

ジョギングは単純に手足だけを動かして走っているだけだと思われがちですが、脳もさまざまな働きをしているということが分かったのです。

さらに、マラソンの訓練で、インターバル訓練という練習法があります。
これは速く走った後にゆっくり走るなど、緩急をつけて走る練習法ですが、この訓練をすると短時間で体力が増すことが、最近の研究で分かってきました。この練習法を取り入れてヘルシンキオリンピックの長距離やマラソンで優勝した、チェコスロバキア人のザトペック選手にちなんで、ザトペック走法とも呼ばれています。
この走法は緩急を交ぜたブランチング状態になってるので、前頭前野にもいいだろうと予測されるわけです。

実際、この練習を2週間したところ、酸素摂取能力が増したという報告例もありますから、日々のジョギングにこれを取り入れれば、短時間で体力をつけることもでき、効率的に前頭極を鍛えることができる練習法であると、思っています。
※最大酸素量は、酸素摂取量の最大値で、簡単にいうと持久力の強さを表します。ジョギングなどで心肺機能が鍛えられ、最大酸素摂取量が増えると、前頭極がよく働くようになるというデータを、2004年に発表。

ただ、この最大酸素摂取量は20歳あたりがピークで、徐々に落ちていきます。
20代半ばの記録が一番良くて、あとはどれだけ練習しても、記録も最大酸素摂取量も落ちています。
前頭前野の働きもこれと連動して推移することを考えると、積極的に鍛えなければいけない、ということが分かります。

若いころに無酸素運動をして、身体を大きくすることを心がけていた人は、胸部が大きく、肺活量が大きいわけですから、ザドベック走法を取り入れたジョギングをすることで、前頭前野の働きが飛躍的によくなる可能性があるということです。
今からジョギングをすれば、そんな脳を手に入れることも可能なのです。
「衰えない脳は14日でつくれる より」

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脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
2本の神経線維で1単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。

ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスはこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。

ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。

ビタミンB12とは…?

ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。

近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。

ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。

ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
http://www.endokoro.com/
http://www.endokoro.jp/
子供たちの集中力・学力向上、受験にビタミンB12
http://www.endokoro.jp/libra_g.html