シータ波と海馬の関係

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シータ波と海馬の関係

人の脳波は「アルファ波」「ベータ波」「シータ波」「デルタ波」「ガンマ波」に分けられます。
その周波数は研究者によって多少違いがありますが、おおよそのところ、アルファ波が8~13ヘルツ、ベータ波が13~30ヘルツ、シータ波が4~7ヘルツ、デルタ波が1~3ヘルツ、ガンマ波が30ヘルツ以上です。

日常生活で多く出ているのはベータ波で、リラックスしたときに多く出るのがアルファ波です。
寝入りばなに出るのがシータ波、深い睡眠状態で出るのがデルタ波です。
あることに注意を集中しているときにはガンマ波が出ます。

その中で専門家がおもに取り上げて、研究が進んでいるのはシータ波とガンマ波です。
シータ波が記憶に、ガンマ波が集中力に関係すると考えられているからです。

シータ波は海馬周辺から出ているのですが、人が新たなことに興味を持ったときなどにシータ波が多く出ます。
そして、それが海馬の神経細胞を活性化するといわれます。

アリセプト(塩酸ドネペジル)という認知症の薬はアセチルコリンの分解を抑えて、結果的にアセチルコリンの量を増やすわけです。
アセチルコリンをつくる部分と海馬とはシナプスでつながっていて、アセチルコリンがたくさんあれば、海馬を活性化することになるわけです。

このアセチルコリンとシータ波が関係あるのです。
アセチルコリン受容体を刺激すると、海馬を刺激してシータ波を出すのです。
海馬は自らシータ波を生み出しますが、アセチルコリンの働きがよくなると、海馬はさらにシータ波を自分で生み出して、シナプスがつながりやすくなるのです。

つまり、アセチルコリンを増やせばシータ波が増えて、逆にアセチルコリンを減らすと、シータ波が減るのです。

アセチルコリンの量を増やしたり減らしたりする薬を使って、シータ波を増やしたり減らしたりするネズミの実験では、シータ波の強さに応じてネズミの成績が変わってくるということも報告されています。
アセチルコリンが活性化しているほど、シータ波が増えて記憶力もいいのです。

逆に、シータ波を増やすような刺激でアセチルコリンが活性化するのではないかとも考えられるわけです。
実際、そういう方向の研究も行われています。
それが実証されれば、新たなことなどに興味を抱くとシータ波が出るのですから、アセチルコリンの分泌が盛んになり、海馬が活性化することになるわけです。

すると、つねに好奇心をもって新たなことに挑戦していると、いつまでも記憶力を維持して脳を若々しく保つことになることが、脳科学的に実証されることになります。
「いつまでも『老いない脳』をつくる10の生活習慣 より」

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脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。

このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
熟年の人達が正確で、いろいろな状況下で“成熟した”判断を行い、好ましい結果を得ることができるのは、そのためであろうと思います。

高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12であります。

栄養をニューロンに補給するのに役立つグリア細胞というのがあります。
アインシュタインの脳には、ニューロン1本あたりのグリア細胞が多かったという報告もあります。

ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
http://www.endokoro.com/
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子供たちの集中力・学力向上、受験にビタミンB12
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