成人になっても脳神経細胞の一部で増える

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成人になっても脳神経細胞の一部で増える

「脳神経細胞は再生しない」これが大脳生理学の大前提でした。

20歳からは1日2万から10万の脳神経細胞がなくなるといわれています。
しかし、これが医学都市伝説のようなもので、証明されたことではないのです。

神経の病気は、一度脳神経が壊れ始めると再生しないために病気がますます進行し、難病となることが多くあります。

例えばアルツハイマー病では、大脳の表面にある脳神経細胞が急速に減ってしまうため、記憶の低下などの症状が出ます。

その上、この脳神経細胞の減少を食い止めることができないので、病気の症状はさらに悪化していきます。

肝臓の病気では、逆に症状は悪くなったり、よくなったりします。
肝臓の細胞は再生できるため症状に変動があるのです。

しかし、このような脳神経細胞の定説を覆す大きな発見がなされました。
それは驚くことに、「成人になっても脳神経細胞の一部で増える」ということでした。

今も昔も変わらぬ黒塗り主流のロンドンタクシーは、私たち旅行者が乗ってもボラれることなく利用できます。

しかも、タクシードライバーは誇りを持って運転し、複雑で覚えにくいロンドンの町を迷うことなく、安心して目的地まで連れて行ってくれます。

それというのも、ロンドンタクシーのドライバーになるには、2年以上の厳しい教習を受け、試験に合格してはじめてライセンスが取得できるのです。
試験では、住所を聞いただけでそれがどこにあり、どの道順で行くのが最短ルートなのか瞬時に答えなくてはなりません。

ロンドンの道路は放射線状や碁盤目状などではありません。
迷路のような道路地図を正確に記憶して、最短ルートをはじき出すのは並大抵の努力ではできないことです。

このような厳しい試験をパスしたタクシードライバーに着目した研究者がいたのです。
それがロンドン大学で認知研究をしているエレノア・マグアイアー博士でした。
彼女はロンドンタクシーのドライバー16人と一般の人50人を対象に、脳の構造をMRIで詳しく調べたのです。

運動をすると筋肉が鍛えられ、がっちりするのと一緒で、脳も厳しく鍛えられることで、大きくなるのではないかと推測したのではないでしょうか。

マグアイアー博士の研究結果は、2000年の『米国科学アカデミー紀要』に掲載されました。
それによると、タクシードライバーの脳の「海馬」は、一般の人に比べて肥大していることがわかりました。

海馬というのは、脳の内側にある脳神経細胞が集まったところで、一時的に記憶を残しておく働きをします。

この海馬がタクシードライバーは、一般の人に比べて体積が大きくなっているというのです。
さらにドライバーの経験に応じて海馬の後方右側が膨らんでいました。

反対に海馬の前部は、一般の人より縮小していました。

肥大しているということは、その部分の脳神経細胞が増えていることを意味しています。
30年運転暦のあるドライバーでは、3%も一般の人より海馬が発達していました。
わずか3%と思うかもしれませんが、3%増えることで脳神経細胞は、20%増えたことになります。

この発見は、今までの神経学の常識をひっくり返す大発見となりました。
マグアイアー博士は「いつもベストの道を探すという刺激が脳の変化をもたらした」と推測しているようです。

マグアイアー博士の研究でもわかるように、脳を使うことで脳神経細胞も増えていくのです。
特にタクシードライバーのように、地図を頭の中に記憶させるような空間的思考や新しい体験は刺激になり、脳を活性化させるには重要になります。
「もの忘れは怖くない! 健康脳になる より」

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脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。

このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
熟年の人達が正確で、いろいろな状況下で“成熟した”判断を行い、好ましい結果を得ることができるのは、そのためであろうと思います。

高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12であります。

私たちの体をつかさどる司令塔は頭脳です。
脳が十分に活動し、脳に栄養、休息、ゆとりを与えるためには、ビタミンB12がとても重要です。

「人の生涯とともに働き続ける脳細胞のほころび、破れ、故障をビタミンB12で修理再生してこそ、脳が無駄なく働き続ける。脳をバケツに例えれば、バケツの穴を修理してこそ汲めども尽きぬ、知恵の宝庫が出来上がる。」

ビタミンB12は、生体で最重要とされる核酸たんぱく質の生合成を司っています。
新しい核酸たんぱく質が生まれ、それによって細胞も生まれ変わり、『壊れた組織・細胞』と『新生の組織・細胞』が入れ替わり、ビタミンB12の『修理工』的機能が発現します。
つまり、ビタミンB12により脳の機能低下防止と改善、すなわちここで言う『バケツの穴をふさぐ効果』が行われるのです。

ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
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