フリーラジカルと活性酸素の違い

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フリーラジカル活性酸素の違い

フリーラジカルの代表が活性酸素ということは、ほかにもフリーラジカルがあるの?」

フリーラジカル活性酸素は、まったく同じものだと思っている人が少なくないようです。
しかし、この2つは違います。

物質をつくっている原子には原子核があって、その周囲の軌道を電子が回っています。
1つの軌道の電子は通常ペアになっていて安定しているのですが、なかには電子が1個しかないものもあるのです。

電子が1個(奇数個)では安定しません。
そこでなんとかほかから電子を奪おうとするわけです。
この電子が1個しかなく、強奪を得意とするのがフリーラジカルです。
電子を奪われた物質は、かたちが変わったり、機能を失ったりします。
ここがフリーラジカルの厄介なところです。

一方、活性酸素は、酸素を含む物質のなかで、とくに活性が強いものをいいます。
活性酸素のなかには、スーパーオキサイド、ヒドロキシラジカルと呼ばれる物質があるのですが、この2つは電子がペアになっていません(不対電子)。
つまり、これはフリーラジカルです。
これに対して、過酸化水素、一重項酸素といった活性酸素は、不対電子をもっていないため、フリーラジカルではありません。

整理すると、不対電子をもっている物質はすべてフリーラジカルです。
そのなかには、酸素の活性の強い活性酸素もあります。

ところで、フリーラジカル活性酸素といえば、根っからの悪者というイメージが定着していないでしょうか。
いわゆる、「百害あって一利なし」です。
しかし、フリーラジカルは、身体にとって有益な役割も担っているのです。

たとえば、身体のなかにウイルスや細菌が侵入します。
それを迎え撃つのが白血球ですが、白血球がウイルスや細菌を取り込んでも、それだけではウイルスも細菌も死なないのです。
そこで登場するのがフリーラジカル
白血球のなかでフリーラジカルが発生します。
フリーラジカルが出てはじめて、白血球はウイルスや細菌を退治できるのです。

活性酸素のほうも悪一辺倒ではありません。
母乳中に大量に含まれるキサンチンオキシターゼという酵素は、母乳が空気にふれることによって活性酸素を発生させ、母乳に入り込む細菌に対して強力な殺菌作用を有するのです。

活性酸素を活用したガン治療もおこなわれています。
高濃度のビタミンCを点滴するというのがその療法ですが、ビタミンCの点滴で過酸化水素という活性酸素を発生させるのです。

正常な細胞にはカタラーゼという酵素があって、それが活性酸素を消去します。
一方、ガン細胞はカタラーゼをもっていないため、この活性酸素にやられてしまうのです。
正常細胞になんら影響を与えず、ガン細胞だけを殺す働きをする、こんな理想的な働きがビタミンCにはあるのです。

ただし、カタラーゼという酵素たんぱく質、鉄、ビタミンB群といった栄養が充分にないとうまく働かないため、栄養状態が悪い場合には、過酸化水素が正常細胞にも影響を及ぼす可能性はある、とされています。

このように、フリーラジカル活性酸素は身体にとって重要な働きをしています。
問題は、それが消去できず、増えすぎてしまうことにあります。
老化防止という視点から考えなければならないのは、過剰なフリーラジカル活性酸素が及ぼす悪影響と、いかに闘うかということです。
「「脳の栄養不足」が老化を早める! より」

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ビタミンB12で脳の機能低下防止と対策!≫

筋肉が動くように脳から指令を伝える神経が、正常に働くためには、いくつものビタミンB群の仲間が必要です。
筋肉や神経を動かすエネルギーをつくるのがB1、神経伝達物質の生成にはたらくのがB6、そしてB12の役目は、神経細胞内の核酸たんぱく質などを合成したり、修復することにあります。
どのビタミンが不足しても神経は正常に働いてはくれません。

脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
また、シナプス形成に必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然でその構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12であります。

現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

脳と神経の修復・再生のビタミンB12
http://www.endokoro.com/
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子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12
http://www.endokoro.jp/libra_g.html