【脳卒中予防】ライフスタイルを改善しよう③ 『タバコとお酒』

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脳卒中予防】ライフスタイルを改善しよう③ 『タバコとお酒』
タバコは、まさに「百害あって一利なし」の有害物。
1日も早い禁煙が望まれます。
お酒は、適量であれば健康の向上につながりますが、度を過ごすと健康をそこないます。
 
≪タバコは脳卒中の大きな危険因子≫
 
タバコを吸う人は、吸わない人に比べて2倍から3.5倍も脳卒中の危険性が高いというデータがあります。
タバコを吸うことでニコチンやタール、一酸化炭素などが体に入ると、全身の血管が収縮するということは、脳の虚血を招く一因にもなります。
 
タバコの悪影響はこれだけではありません。
喫煙によって悪玉のLDLコレステロールがふえ、動脈硬化を促進させることもわかっています。
肺がんや喉頭がんなどをはじめとするほとんどのがん、呼吸困難を引き起こす慢性閉塞性肺疾患(COPD)心筋梗塞狭心症なども、タバコとの因果関係が明確に認められています。
 
吸っている人だけでなく、周囲にいる人まで影響を及ぼすのもタバコの罪悪のひとつです。
灰皿においたタバコから立ち上る煙(副流煙)は、吸っている人が吸い込む煙(主流煙)より毒性が強く、甚大な被害をもたらします。
 
≪禁煙の離脱症状3週間が限度≫
 
喫煙者の約60%が「できればタバコをやめたい」と思っていて、実際に40%の人が禁煙にトライしているという報告があります。
 
しかし、禁煙をすると、イライラしたり、集中力が低下したり、落ち着きがなくなるなどの離脱症状(禁断症状)があらわれてきます。
これは、ニコチンという依存性薬物が体から抜けていくことに対する反応です。
 
こうした離脱症状がもっとも激しいのは、禁煙して23日目だといいます。
この時期を乗り切れば、ほとんどの場合、約3週間でニコチンが体内から抜けていき、離脱状態も軽くなっていきます。
 
禁煙をして5年くらいたつと、脳卒中を発症する危険性が、非喫煙者並みに下がるともいわれています。
ぜひ、禁煙にとり組んでください。
 
≪適量を守って健康的にお酒を飲もう≫
 
お酒には、血液の循環を促し、体をリラックスさせ、ストレスを解消し、食欲を促すなどのよい作用があります。
「酒は百薬の長」といわれるのは、こうした理由によります。
 
しかし、これはあくまで適量を守るという条件つきの話です。
飲みすぎてしまうと、肥満、動脈硬化、高血圧、糖尿病などの原因になり、脳卒中の危険性が高まります。
脳卒中を起こしたことがある人、高血圧、糖尿病、心臓病、肝臓病、脂質異常症などの人は、できれば禁酒・節酒を心がけましょう。
 
国が推進している「健康日本21」では、お酒の適量を次のように推奨しています。
●ビールなら中びん1(500ml)
●日本酒なら1(180ml)
ウイスキーならダブル1(60ml)
●焼酎(35)なら1/2合弱(72ml)
●ワインならグラス2杯弱(200ml)
赤ワインに含まれるポリフェノールの抗酸化作用が話題になりましたが、飲みすぎはもちろん禁物です。
 
★ 禁煙を成功させるカギ ★
 
●禁煙する理由を明確にする
「健康のため」「家族のため」「脳卒中になりたくないから」など、禁煙する理由をしっかりと自覚します。
 
●禁煙する日を決める
年末年始は誘惑が多いシーズンですから、禁煙開始にはむきません。
誕生日から、結婚記念日から、というように特別な日から始める方法もあります。
 
●禁煙宣言をする
周囲の協力を得るために、さらには決意を固めるために禁煙を公表します。
 
●楽しみを思い浮かべる
1箱300円のタバコを1日に2箱吸っていた人が禁煙すると、年に219000円もの節約になります。
また、タバコくささが消える、周囲に迷惑がかからないなどの利点も。
 
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隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。

<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い出すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があればつなげて、修復作用を発揮します。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
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