【認知症】認知症の診断は専門医で

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認知症認知症の診断は専門医で
 
早期診断を心がける家族は、まだまだ少数です。
しかし専門医への受診を先送りにするほど、やっかいな症状はふえていきます。
どんな治療法があり、どこまで改善できるのか診断してもらいましょう。
 
≪病気を理解し、治療の可能性を探るために≫
 
お年寄りの異変に気づいても、周囲の家族が、医師への受診を先延ばしにするケースがあります。
 
一つは、家族自身が臆病になっていたり、悲観的に考えている場合です。
「自分の親(妻、夫)認知症だなんて、認めたくない」「ぼけは、どうせ治らないのだから」「もっとひどくなってからでも遅くない」などと考えてしまうのです。
 
また、お年寄りのほうが受診することを頑固に拒んでいて、説得できないため、先延ばしにしている場合もあるでしょう。
 
なぜ専門医の診断が必要なのか、その意味を少し考えてみましょう。
 
●病気の確定ができる
本当に認知症なのか、症状が似ているほかの病気なのか。
背景にあるのはアルツハイマー病なのか、脳血管性の病気か、それとも別に原因があるのか。
こういったことは早く見極めておかないと、治療や介護の方針が立てられず、無為の時間を費やしていくことにもなります。
 
●理解する気持ちが生まれる
認知症という病気を理解しないまま介護を続けると、お年寄りの精神症状や困った行動は、さらに激しくなりがちです。
専門医の診断を受け、病気について説明してもらいましょう。
認知症の専門医なら、対応の仕方なども相談ができます。
 
困った行動は「病気」が原因だと理解ができると、家族にも受け入れる気持ちが生まれます。
介護の姿勢も変わり、それはお年寄りにもよい影響を与えていくでしょう。
 
●治療への道が開ける
アルツハイマー型の認知症には、根治療法がないため、しかたがないとあきらめている人も多いようです。
しかし、根治はできなくても、症状を改善する治療法はあります。
 
認知症には、中核となる症状と周辺症状がありますが、家族が困り果てるのは周辺症状(妄想やせん妄、徘徊、幻聴など)がほとんどです。
このような周辺症状には薬が有効です。
また、アルツハイマー病の進行を遅らせる薬もあります。
 
ただし、薬は個々の人に合わせたさじ加減が大切ですから、処方は経験のある専門医にまかせましょう。
 
●将来へ備える
認知症は、ほとんどの場合、長い時間をかけて徐々に進行していきます。
今後、病状がどうなっていくか、専門医から見通しを聞き、その対応策を考えていきましょう。
 
たとえば、現在は、○○型の認知症の△期で、今後、このような症状が出ることが予想される。
対応には、これこれの方法があるが、いまの家族状況で可能だろうか。
できない場合は、どんな方法があるか――このように、介護体制について家族の間で相談したり、介護しやすい環境を整える準備もできるのです。
 
【何科を受診するか】
 
認知症の専門医がいるのは、精神神経科もしくは神経科ですが、神経内科、老年科、物忘れ外来などの場合もあります。
 
ただし、病院によっては精神神経科認知症の診察をしていない場合もありますので、地域の病院の状況を知っておく必要があります。
 
近所にかかりつけ医がいる場合は、そこから専門医を紹介してもらうのがいいでしょう。
 
なお、認知症の専門医の情報は、各都道府県にある高齢者総合相談センター(シルバー110)や、地域の保健所が把握しています。
問い合わせてみるのもいいでしょう。
認知症アルツハイマー病 より」
 
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ビタミンB12の老化防止効果
 
ビタミンB12の修理工・再生屋としての能力は、21世紀の日本が抱える最重要課題のひとつである老人問題に、今後、大きな光明をもたらすことは間違いありません。

ビタミンB12は、悪性貧血等に優れた効果があることは以前から知られていましたが、最近、傷ついた神経繊維の修復や神経の伝達物質の合成に関与していることがわかってきました。

従来、一度死滅してしまった脳細胞は、再生不可能とされてきましたが、近時、ビタミンB12によって、再生されることがわかってきました。
それが、末梢神経障害や認知症の治療に有効である事から、俄然注目を浴びるようになってきました。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者は、血液中にビタミンB12が少なくなっています。
そこで、認知症患者にビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽快するケースが多くみられるとの事です。

今や人口の4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えるに至ったのは、医療技術が飛躍的に向上した結果ですが、残念ながら、脳に関する医学がそれに追いついていないことも事実でしょう。
老齢化が進むにつれて、感情の起伏が少なくなる、いわゆるボケ症状が見られるケースが増えています。
これは、脳が萎縮する為に起こることで、同じように老人認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー症候群も、脳全体が萎縮して、大脳皮質に変化が起こることによります。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
ビタミンB12について
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12