【認知症】介護のキーパーソンを決める

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認知症】介護のキーパーソンを決める
お年寄りの介護、中でも認知症の場合は、一人の人が全て背負ってしまっては、すぐ立ち行かなくなります。
いろいろな人の手を借りましょう。
そのためにはリーダー(キーパーソン)が必要です。
 
≪最初に家族で十分話し合うことが、よりよい介護をつくる≫
 
認知症のお年寄りの介護は、一人でできるほど生やさしいものではありません。
ですから、家族やヘルパー、ケアマネージャー、地域のスタッフなどによる協力体制をつくる必要があります。
 
そのうえで、チームワークの要となるキーパーソンを決めます。
中心となるリーダーがいないと、介護がスムーズに運ばないことが多いのです。
 
キーパーソンは、単に号令をかけるだけでなく、コーディネーターやマネージャーのような働きが必要で、さらに自分自身も実質的な労働を提供できることが望まれます。
 
●配偶者か子どもか
 
認知症の人と家族の会」では、1982年以来電話相談を開設し、あわせて介護にかかわる統計調査も行っています。
介護者は、当初は「嫁」が圧倒的に多かったのが、20年後の2001年の調査では「娘」のほうが嫁より10%余り多くなり、「夫」も20年前の約2.4倍になっています。
 
夫が多くなったのは、子どもが独立して老夫婦だけの世帯がふえているからですが、「老・老介護」は健康面の心配もあります。
「高齢社会をよくする女性の会」の調査によると、介護者の半数以上が病院に通院していて、さらに深刻なのは、不調を感じながら医師を受診できないていることです。
キーパーソンが夫あるいは妻の場合は、子どもの支えが不可欠です。
 
●最初にとことん話し合う
 
子どもが親の面倒をみるとき、一人っ子は待ったなしで本人がキーパーソンになりますが、問題は、兄弟姉妹でみる場合です。
子どもの数か多いほど、ときに、お年寄りが十分な介護を受けられないということが起こります。
 
家族の事情によってケース・バイ・ケースなのですが、介護の担い手が多いほど、一人一人が互いに譲り合ってしまうことがあります。
自分がやらなくても○○がいるからと思ったり、相手に遠慮をして、自分では積極的に動けないこともあるようです。
 
最初にじっくり話し合ってキーパーソンを決め、そのリーダーシップのもとで、役割分担を確認する必要があります。
負担に差があっても、互いに納得して決めたことなら、大きなもめ事にはならないはずです。
 
それぞれが自分の都合ばかりを持ち出し、争うようになっては、先々まで禍根を残すことにもなりかねません。
 
●人間関係は修復しておく
 
ときには、「引き受けざるをえない」事情があり、成り行きで介護をする場合もあるでしょう。
 
昔から夫婦関係がよくなかったのに、あるいは嫁と姑との関係がぎくしゃくしていたのに、やむなく成り行きで介護を引き受ける、といったケースです。
 
こういう場合のキーパーソンは、双方から信頼されている親戚や、家の事情をよく知っている古くからの友人でもいいでしょう。
 
介護は、長い年月にわたります。
以前からのマイナス感情は、いったん脇におき、今の姿を認めるところから始めないと、自分の生活を犠牲にしてまで「この人のために」という気持ちはわかないでしょう。
 
★歴史の中の認知症 物語の世界★
 
源氏物語』には、「老いしらへる(痴る)」「年の数つもりほけたりける人(年老いてぼけてしまった人)」という表現があります。
紫式部は、認知症は老いに伴う自然な生理と考えたようです。
 
その一方、『今昔物語』では、ひどくぼけた母を「鬼ニ成テ子ヲ食ム」と書き、老いを否定的に見て、非人間的な表現をしています。
 
中世になると、『御伽草子』にはいくつもの老いが描かれています。
神が老人のようになったり、翁が神の化身になることもあります。
老いは経験を積み重ねることによって得られる知であり、畏敬の対象だったことがうかがえます。
認知症アルツハイマー病 より」
 
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ビタミンB12の老化防止効果
 
ビタミンB12の修理工・再生屋としての能力は、21世紀の日本が抱える最重要課題のひとつである老人問題に、今後、大きな光明をもたらすことは間違いありません。

ビタミンB12は、悪性貧血等に優れた効果があることは以前から知られていましたが、最近、傷ついた神経繊維の修復や神経の伝達物質の合成に関与していることがわかってきました。

従来、一度死滅してしまった脳細胞は、再生不可能とされてきましたが、近時、ビタミンB12によって、再生されることがわかってきました。
それが、末梢神経障害や認知症の治療に有効である事から、俄然注目を浴びるようになってきました。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者は、血液中にビタミンB12が少なくなっています。
そこで、認知症患者にビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽快するケースが多くみられるとの事です。

今や人口の4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えるに至ったのは、医療技術が飛躍的に向上した結果ですが、残念ながら、脳に関する医学がそれに追いついていないことも事実でしょう。
老齢化が進むにつれて、感情の起伏が少なくなる、いわゆるボケ症状が見られるケースが増えています。
これは、脳が萎縮する為に起こることで、同じように老人認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー症候群も、脳全体が萎縮して、大脳皮質に変化が起こることによります。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
ビタミンB12について
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12