【認知症】自宅での介護が困難になったとき

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認知症】自宅での介護が困難になったとき
在宅か施設かというテーマは、家族にとって最も大きな問題かもしれません。
踏まえておきたいのは、施設は介護が破綻したときの最終手段ではないこと。
施設は一つの選択肢です。
 
≪在宅介護がむずかしいかどうかを判断する基準≫
 
どんなにがんばって介護をしてきても、あるとき限界が訪れることがあります。
 
自宅で介護をつづけるか、施設に託すか。
認知症のお年寄りを抱える家族が、最も悩む問題でしょう。
 
在宅介護が困難になるといっても、そこにはさまざまな事情があります。
お年寄りの体の状態、家族の状況、経済の問題など、いくつもの事情が重なる場合もあります。
 
そこで、問題を整理してみます。
逆の角度から見てみましょう。
「在宅介護を可能にする条件」とは、どのようなものなのか、と。
そうすると、この先、自宅での介護をつづけられるかどうかが見えてくるのではないでしょうか。
 
全国高齢者ケア協会理事長の鎌田ケイ子氏は、次の6つのうちどれか一つでも欠けると、認知症のお年寄りが自宅で生涯を全うするのはなずかしいと述べています。
●家族に家でみとる意思があるか
●主な介護者が健康であるか
●家族の協力態勢があるか
●予後の見通しが立つか
●死のプロセスが穏やかであるか
●医療関係者のサポートがあるか
(「痴呆性高齢者の在宅ケア」より)
 
これらの条件をクリアするのがむずかしくなっていたら、お年寄りの介護を施設にまかせることを検討してもいいのではないでしょうか。
 
≪在宅か施設かで家族が陥りやすい思い≫
 
自宅での介護がつづけられなくなっても、あまり罪悪感を抱かないようにしてください。
次への対処が揺らいでくるようになります。
 
昔からの日本の家族観からすれば、一緒に暮らせる家族がいるのに、お年寄りを施設に入れるのは、自分勝手といった印象を抱きがちです。
 
家族の総意で決めたとしても、親戚などから非難を浴びることもあるでしょう。
世間体が悪いという理由で、結局は施設にまかせることをやめてしまう家族もいます。
 
ここで踏まえておきたいのは、施設は、介護に破綻したときの最終手段ではないということ。
施設は一つの選択肢なのです。
家族で過ごすことが幸せで、施設への入所は不幸であると決めつけないほうがいいでしょう。
施設に入って、かえってお年寄りが元気になるケースもあるのです。
 
これからのことを考える場合、家族の罪悪感や世間体は最優先すべきことではないはずです。
それよりは、お年寄りにとって最善の道は何か、人間としての尊厳を守りながら、残された時間を穏やかに過ごしてもらうためにはどういう方法があるか、ということのほうが大切なはずです。
 
そして、施設を探すことを具体化していきましょう。
日本の老人施設事情は少しずつよくなっていますが、まだ恵まれたレベルにはありません。
 
安心して預けられる施設が見つからす、お年寄りが施設をたらい回しにされることがないよう、ここは、家族がしっかりしなければならないところです。
 
そのためには、兄弟姉妹や親戚などが、納得のいくまで話し合うことが必要です。
施設の情報を集めたり、候補の施設を手分けして見学に行くのもいいでしょう。
お年寄りの状態によって入所する施設が替わってきますので、主治医に相談することも大切です。
 
★困難になるきっかけ★
 
「これ以上、自宅での介護はむずかしい」。
家族がそう考えるようになるきっかけは、それぞれの家庭の事情やお年寄りの状態によってさまざまなのですが、主な理由は次のようなものです。
 
●お年寄りの精神状態が悪化したり、身体的な症状が出て、介護者が対応しきれなくなった場合
●中心となる介護者が、精神的に介護疲れを起こしている場合
●離婚、転勤、他の家族の病気、受験など、家庭内に困難な事情が起こった場合
 
中でも、お年寄りへの対応のむずかしさや介護者の健康悪化は、在宅介護を困難にします。
認知症アルツハイマー病 より」
 
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ビタミンB12の老化防止効果
 
ビタミンB12の修理工・再生屋としての能力は、21世紀の日本が抱える最重要課題のひとつである老人問題に、今後、大きな光明をもたらすことは間違いありません。

ビタミンB12は、悪性貧血等に優れた効果があることは以前から知られていましたが、最近、傷ついた神経繊維の修復や神経の伝達物質の合成に関与していることがわかってきました。

従来、一度死滅してしまった脳細胞は、再生不可能とされてきましたが、近時、ビタミンB12によって、再生されることがわかってきました。
それが、末梢神経障害や認知症の治療に有効である事から、俄然注目を浴びるようになってきました。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者は、血液中にビタミンB12が少なくなっています。
そこで、認知症患者にビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽快するケースが多くみられるとの事です。

今や人口の4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えるに至ったのは、医療技術が飛躍的に向上した結果ですが、残念ながら、脳に関する医学がそれに追いついていないことも事実でしょう。
老齢化が進むにつれて、感情の起伏が少なくなる、いわゆるボケ症状が見られるケースが増えています。
これは、脳が萎縮する為に起こることで、同じように老人認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー症候群も、脳全体が萎縮して、大脳皮質に変化が起こることによります。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
ビタミンB12について
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12