見る・聞く・触るなどの五感を使って、脳の働きを高めるリハビリテーションです。
≪リハビリテーション療法は、薬とは違う働きかけをして脳細胞を活性化する≫
なぜ、薬とリハビリテーションを一緒に用いると効果があるのか。
これを理解するには、2つの療法それぞれの、脳に働きかける作用の違いを見るとわかりやすいかもしれません。
薬は、病気によってアンバランスになっている脳内物質(アセチルコリンなど)のバランスをとり戻すように作用します。
つまり、細胞が働きやすいように、環境を整えるのです。
私たちの脳には200億個以上の神経細胞がありますが、これを全部使っているわけではありません。
3分の2くらいは利用しないまま終わるのですが、新たなネットワークをつくって、脳の働きを活発にすると考えられるのです。
人間の生命活動はすべて、脳の神経細胞の働きがベースになっています。
人と話したり、食事をしたり、家事をしたり、歩いたりしているとき、神経細胞は盛んに働いています。
ですから、健常な人にとっては、生活することそのものに脳の働きを活発にする作用があるのですが、認知症になると、その生活が不自由になっていきます。
スムーズにいかない生活は、脳の働きを活発にするどころか、さらに混乱を深めることにもなります。
いろいろなことができなくなって、失敗することの多い日々。
周りの人から非難されたり侮蔑されるうちに失っていく自信。
そんなとき、小さなグループで過ごす適度な緊張感のなか、自分の可能性を示すことができ、しかも周囲の人から評価されたとしたら、失われた自信をとり戻すこともできるでしょう。
自分にもまだできることがある、社会的な役割がある、自分はまだ生きていてもよいのだと思えてくる。
こういった効果は、リハビリテーション療法のさらなる意義といえるでしょう。
家族にとっても、お年寄りが笑顔になって、その人らしく暮らしている姿を見れば、介護の苦労がむくわれる思いがするはずです。
リハビリテーション療法とは、何かができるようになる(失われたものを回復する)ためというより、患者さんや家族の人生(生活)を、よりよいものにしていくためのものなのです。
アロマテラピーは、花や樹木、ハーブなどの植物から抽出したエッセンシャルオイル(精油)を使う芳香療法で、ストレス解消や心身のリラックス、スキンケアなどに活用されています。
1930年代にフランスで始まり、日本に紹介されたのは80年代以降。
産婦人科などでよく使われています。
西洋の漢方と呼ばれ、代替医療の一つとしても注目されています。
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ビタミンB12の老化防止効果
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
ビタミンB12は、悪性貧血等に優れた効果があることは以前から知られていましたが、最近、傷ついた神経繊維の修復や神経の伝達物質の合成に関与していることがわかってきました。
従来、一度死滅してしまった脳細胞は、再生不可能とされてきましたが、近時、ビタミンB12によって、再生されることがわかってきました。
それが、末梢神経障害や認知症の治療に有効である事から、俄然注目を浴びるようになってきました。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者は、血液中にビタミンB12が少なくなっています。
そこで、認知症患者にビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽快するケースが多くみられるとの事です。
今や人口の4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えるに至ったのは、医療技術が飛躍的に向上した結果ですが、残念ながら、脳に関する医学がそれに追いついていないことも事実でしょう。
老齢化が進むにつれて、感情の起伏が少なくなる、いわゆるボケ症状が見られるケースが増えています。
これは、脳が萎縮する為に起こることで、同じように老人認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー症候群も、脳全体が萎縮して、大脳皮質に変化が起こることによります。
脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
ビタミンB12について
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12