多くの施設で行われていますが、メニューはだいたい、参加者みなが一緒に歌を合唱したり、簡単な楽器を使って合奏することが中心になっています。
音楽療法士が指導する場合もあります。
楽器演奏は、音による耳からの刺激、楽器を持ったときに手から伝わる刺激、太鼓などを打ったときに全身が感じる空気の振動など、五感を通して心身によい影響を与えます。
即興演奏は、右脳を活発にする効果があります。
自己実現できるのだという満足感も見逃せない効果です。
また、歌を歌うことは、誰にでも簡単にできて、情緒面によい働きかけをします。
軽度の認知症の人には、初めての歌はよい刺激になるようです。
一方、昔から知っている歌を歌う場合は、記憶を呼び起こす効果も期待できます。
外部からの刺激に反応しなくなって久しいお年寄りが、懐かしい歌に反応を示すというケースは、多くの音楽療法士が経験しています。
腹筋を使って歌えば、代謝を活発にし、筋力エネルギーをふやし、呼吸を促進したり、血流量・心拍数・血圧などへの効果も期待できます。
また、(財)東京ミュージック・ボランティア協会と国立精神・神経センター精神保健研究所が、高知県の老人保健施設のお年寄り15名を対象に行った研究では、週3回歌を歌ったり、音楽に合わせて太鼓をたたく音楽療法を行ったところ、15名のうち14名に睡眠障害の改善が見られました。
ただし、音楽の刺激は、あまり強すぎるとお年寄りを疲労させることにもなります。
長時間にわたらないように注意をする必要があります。
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ビタミンB12の老化防止効果
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
ビタミンB12は、悪性貧血等に優れた効果があることは以前から知られていましたが、最近、傷ついた神経繊維の修復や神経の伝達物質の合成に関与していることがわかってきました。
従来、一度死滅してしまった脳細胞は、再生不可能とされてきましたが、近時、ビタミンB12によって、再生されることがわかってきました。
それが、末梢神経障害や認知症の治療に有効である事から、俄然注目を浴びるようになってきました。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者は、血液中にビタミンB12が少なくなっています。
そこで、認知症患者にビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽快するケースが多くみられるとの事です。
今や人口の4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えるに至ったのは、医療技術が飛躍的に向上した結果ですが、残念ながら、脳に関する医学がそれに追いついていないことも事実でしょう。
老齢化が進むにつれて、感情の起伏が少なくなる、いわゆるボケ症状が見られるケースが増えています。
これは、脳が萎縮する為に起こることで、同じように老人認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー症候群も、脳全体が萎縮して、大脳皮質に変化が起こることによります。
脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
ビタミンB12について
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12