【認知症】<アートセラピー(臨床美術)>脳細胞を活性化。意欲や集中力を高める効果も

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認知症】<アートセラピー(臨床美術)>脳細胞を活性化。意欲や集中力を高める効果も
 
アルツハイマー型の認知症になると、物の形や空間を認識することが困難になります。
一方、絵画は「立体」の対象物を認識し「平面」に描き写す知的作業ですから、そのプロセスそのものが、脳の神経細胞を刺激し活性化するリハビリテーションになるといわれています。
 
アートセラピーにとり組んでいる施設は、音楽療法ほど多くないのですが、一つのケースとして、東京都の吉岡リハビリテーションクリニックでの、お年寄りの様子を見てみましょう。
 
ここでは、臨床美術士がカリキュラムをつくり、指導に当たっています。
 
絵を描くとき、お年寄りは描く対象に触ったり、においをかいだりします。
食べ物のときは、どんな食べ方があるだろうと、他のお年寄りと話し合いながら描くこともあります。
場合によっては、実際に食べてみます。
 
そうして、この香りを色で表現すると何色になるか、おいしさを線で描くとどんな形になるか、というように、その人自身のイメージをふくらませていきます。
でき上がった作品は、プロの画家も感銘を受ける伸びやかな表現になっています。
 
一枚の絵を描くために、五感をフルに活用させ、イマジネーションをふくらませることは、お年寄りを生き生きと活気づけます。
ときには家族も一緒に絵を描き、共通の話題がふえることもあります。
なによりお年寄りが、かなり症状が進んだ人でも、1週間に一度のアートセラピーを楽しみに待つようになるといいます。
 
吉岡リハビリテーションクリニックでは、参加しているお年寄りを対象に神経心理学的検査を行っていますが、それを見ると、アートセラピーには知能の低下が進むのを抑える、心を穏やかにする、意欲を高める、集中力を改善する、といった効果が見られます。
認知症アルツハイマー病 より」
 
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ビタミンB12の老化防止効果
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

ビタミンB12は、悪性貧血等に優れた効果があることは以前から知られていましたが、最近、傷ついた神経繊維の修復や神経の伝達物質の合成に関与していることがわかってきました。

従来、一度死滅してしまった脳細胞は、再生不可能とされてきましたが、近時、ビタミンB12によって、再生されることがわかってきました。
それが、末梢神経障害や認知症の治療に有効である事から、俄然注目を浴びるようになってきました。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者は、血液中にビタミンB12が少なくなっています。
そこで、認知症患者にビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽快するケースが多くみられるとの事です。

今や人口の4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えるに至ったのは、医療技術が飛躍的に向上した結果ですが、残念ながら、脳に関する医学がそれに追いついていないことも事実でしょう。
老齢化が進むにつれて、感情の起伏が少なくなる、いわゆるボケ症状が見られるケースが増えています。
これは、脳が萎縮する為に起こることで、同じように老人認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー症候群も、脳全体が萎縮して、大脳皮質に変化が起こることによります。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
ビタミンB12について
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12
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