脳の中に、いろいろなソフトがある

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脳の中に、いろいろなソフトがある
 
コンビューターの機械そのものは、生まれたままの脳のようなものです。
機能的には、真っ白です。
DNAが設計した通りの、ハードとしての脳が、生まれたままの脳なのです。
 
やがて人間の脳は、成長するにつれて、外界のいろいろなことを記憶し、吸収することで、脳細胞をふやしていきます。
というより、脳神経がふえて、回路が複雑になるといわれています。
学校に入ると、もっといろいろなことを勉強して覚えることで、いろいろな知識や技術が身につきます。
 
一方、コンピューターの方はどうなっているのかというと、新しい技術を身につけることを、新しいソフトを入れるといいます。
 
たとえば、ワープロ機能というのがあります。
コンピューターで「書く」という技術は、「書く」という機能のためのソフトに入っている仕組みによって可能となります。
ところが、もともとコンピューターに、この「書く」という仕組み(ソフト)は入っていません。
だから、このソフトをパソコン本体に入れなければいけません。
 
これが脳だったら、学校で「書くこと」を習うことで、その知識が頭に入ります。
しかしコンピューターの場合は、「書く」ための仕組み(ソフト)を、脳に入れる必要があります。
これをインストールとよびます。
 
つぎに、もしあなたが「図」を描きたくなったら、また別のソフト(図を描く仕組み)を入れる必要があります。
こうして、一つ一つソフトを入れることで、コンピューターは、次第にいろいろな機能をもつようになるのです。
 
ところが、やがてソフトがたくさんふえてくると、情報量が重くなったりして、コンピューターも混乱してきます。
そしてときどきソフトが開かなくなったりします。
そして突然、「エラーがでました」などという表示がでたりします。
 
ひどいのは、それまで書いていた文章が、パッと消えてしまうことがあることです。
ウンともスンとも動かなくなり、しかたなく「再起動」をかけざるをえないときもしばしばです。
 
しかし、コンピューターの場合は、リセット(再起動)をかけて、ふたたび動かすことができますが、脳の場合は、脳死になったからといって、リセットをかけるわけにもいきません。
コンピューターの場合はやり直しがききます。
もちろん、消えた文章は戻りませんが、中には、消えても覚えている利口な機械もあります。
「病気にならない血液と脳をつくる より」
 
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仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。

<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
 
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
熟年の人達が正確で、いろいろな状況下で“成熟した”判断を行い、好ましい結果を得ることができるのは、そのためであろうと思います。
 
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12であります。
 
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