神経細胞の発達は学習程度に比例する

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神経細胞の発達は学習程度に比例する
 
神経細胞の発達の話をしましょう。
神経細胞は、長い突起と細胞体からなっています。
突起というのは、次第にのびて、他の細胞の突起と手をつないでいき、さらに枝分かれしていきます。
人間の脳の神経細胞も、このように生後どんどん発達します。
 
神経による情報の伝達は、この突起(神経線維)を通ることで行われますから、突起が長くて、分岐が多いほど、その回路は複雑にはりめぐらされていることになります。
するとこれは、脳の機能が発達していることを意味します。
 
さて、赤ちゃんは生後三週間で、神経細胞の突起をどんどんのばしはじめ、枝分かれをふやしていきます。
そして八ヶ月もすると、神経細胞の突起は縦横にのびていて、それぞれが互いにシナプスで連絡し合うようになります。
 
問題は、神経の突起が、どのようなところと連結するかです。
ドーパミンの細胞は、脳幹の中脳腹側被蓋にあって、この細胞が突起をのばすことで、快感を感じる中隔核、側坐核前頭葉などにつながります。
これがあるから、私たちは快感を感じるわけです。
 
ここできわめて大事なことを述べます。
神経の働きというのは、その活動の度合いや状態によって、構造を変えるという性質があることです。
 
つまり、よく使う神経の経路では、神経突起は多く枝分かれし、その末端で他の多くの神経細胞と、シナプスを形づくるのです。
これと反対に、あまり使われていない神経経路では、シナプスは次第におとろえ、消えてゆき、この経路では情報は送られないようになってくるのです。
 
しかも、最近のさまざまな研究によってわかったことは、神経細胞の突起の長さと分岐の程度は、学習(教育)程度に比例して大きくなるということです。
米国の研究で、学校教育の程度と、神経細胞の突起の長さを、20人のウェルニッケ中枢(感覚性記憶中枢)で調べたデータがありますが、その実験では、「高校以下」と「高校卒業」と「大学卒業」の三つの段階に分けて、「突起の長さ」「分岐の多さ」を調べました。
すると、両方ともに、大卒が一番で、つぎに高卒、そして高校以下とつづきます。
 
ついでにいえば、細胞指数もこれに比例して高くなります。
つまり、知能指数も、生まれつきではないのです。
生育体験と教育体験のいかんによるのです。
 
学校教育の現場でも、遅生まれの子どもは、早生まれの子どもに比べ、一年近く遅れて教育の機会を与えられます。
アメリカの統計では、やはり早生まれの子どもの方が、遅生まれの子どもよりも、知能指数が平均して高くなっているそうです。
 
学習の機会が、より早く与えられた子どもは、その意味では幸いなのかもしれません。
「病気にならない血液と脳をつくる より」
 
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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経の働きにも深くかかわっています。
 
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
 
脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナブスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
 
具体的には、ニューロン同士が情報伝達を行なう際に、つまり神経機能的連絡を行なう時の神経路における交差点(シナプス)の形成を高密度にする必要があるのです。
そこで、シナプスを高密度にする為に、ビタミンB12が絶大なパワーを発揮するのです。
高度の創造過程、例えば、勉強や研究などといった知的創造性、生産性の高い事を行なうプロセスにおいては、高密度にシナプスが形成されていなければなりません。
それを支援するのが、神経系構成成分であるところの栄養成分です。
この構築作業のためには、栄養成分に加えて、酵素酵素の働きを補佐するビタミンも必要で、その中で特に重要なものは、ビタミンB12の他なりません。
つまり、高度の創造過程では、ビタミンB12を始めとする各種ビタミンやミネラル、その他の栄養成分が必須です。
もし、ビタミンB12が不足したら、脳・神経系の働きはペースダウンすることは免れず、記憶力集中力も低下してしまいます。
 
ビタミンB12について
子供たちの集中力・学力向上、受験にビタミンB12