希望の脳科学

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希望の脳科学
 
エリクソンの研究は、私たち人類に、多大なる希望と恩恵を与えてくれるものだ、と思います。
 
もちろん医学・生理学の歴史上には、いろいろな発見・発明があり、そのお陰で、私たちは病気を克服して、生きながらえることができています。
しかしこの発見は、病気でない健常な人たちにも、大いなる希望と恩恵を与えることができるほど明るい知らせに違いないと思います。
 
老化して頭がボケるという常識をくつがえして、元気で明るい老後を迎えることができるかもしれない……その希望の第一歩を示してくれた研究なのです。
 
そて、エリコソンの研究で、72歳の高齢者の脳細胞、とくに海馬の細胞がふえていました。
そしてこれは驚くべきことです。
 
なぜ驚くべきことなのでしょうか?
従来、人間の記憶などの能力の向上には、年齢という壁が存在するといわれてきたからです。
ところが実際は、年齢は、必ずしも壁になるものではないということを、この研究は教えてくれたのです。
 
ものを覚えるとき、つまり記憶するときには、脳は新しい細胞が必要になるのです。
ある条件反射の研究があります。
ネズミに音を聞かせて、まぶたを刺激します。
そのうちにネズミは、音を聞かせただけで、まばたきするようになります。
 
じつはこれは海馬がないとできない条件反射なのです。
それでこの実験の途中で、ネズミに薬を飲ませて、脳細胞の分裂を抑えてやると、この反射は記憶されません。
つまり、ものを覚えるときには、新しい細胞ができているのです。
 
また、つぎのような実験もあります。
人間でいえば60歳ぐらいにあたる(2歳の)ネズミを使っての実験です。
一匹のネズミを、ただの四角い箱の中だけで過ごさせました。
一方、もう一匹のネズミを、回転カゴやトンネルなど、ネズミがいろいろと遊べるような道具を備えたカゴで生活させました。
 
すると後者のネズミは、高齢にもかかわらず、海馬(帯状回)の細胞が分裂していたのです。
これは刺激的な環境、楽しく住まわせたことが大きな要因です。
 
しかし、もう一つ見逃してはいけないのが「運動」なのです。
運動は、海馬の神経細胞をふやすのです。
ただ、ネズミは水がきらいです。
泳がせる運動では、細胞は分裂しません。
あくまでも「楽しく」運動させることが大事なのです。
 
さらにいえば、もう一つ大事なことは「訓練」です。
ネズミの場合は、迷路の実験が有名ですが、いずれにしても、頭を使う訓練をすると、脳細胞はふえるのです。
 
脳細胞をふやすには、①運動、②刺激的環境、③訓練……の三つが大事なのです。
 
もう一つ、重大なことを最後に確認します。
これらのことが、脳細胞の突起やシナプスの数をふやし、神経線維を複雑にし、神経回路を密にして、情報交通をバツグンに整備することは、これまでにもいわれていたのです。
それも大事です。
 
しかし、エリクソンが開いた大きなトビラは、「脳細胞そのもの」もふえるということなのです。
「病気にならない血液と脳をつくる より」
 
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かつて脳細胞は減少するだけで増殖することが無いといわれていましたが、ビタミンB12によって脳細胞や脳神経の再生・修復が行なわれることが報告されています。
 
ビタミンB12は、「脳のビタミン」「神経のビタミン」と呼ばれ、脳神経の働きに深くかかわることが知られています。
最近では、大量のビタミンB12を摂取することで脳血管や脳神経の再生・修復にたいへん効果的なことがわかってきました。
ちなみに、ビタミンB12を大量に摂っても、副作用などはないことが確認されています。
それどころか、大量のビタミンB12を摂ることで、人体へのさまざまな効用が得られます。
また、効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく他の成分と一緒に摂取することが望ましいのです。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
京都大学医学部の亀山正邦教授は、健康な老人の脳と比較して、老人性認知症患者の脳では、含まれるビタミンB1246分の1に低下していたと報告しています。
老人性認知症とビタミンB12との深い関係を示唆する研究結果といえます。
 
超高齢社会を目前にしたいま、元気でイキイキと年を重ねるために、ビタミンB12に注目していただきたいと思います。
 
<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い出すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があればつなげて、修復作用を発揮します。
 
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