ネットは「何でも答えてしまう奥さん」

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ネットは「何でも答えてしまう奥さん」
 
インターネットを使うようになってから物忘れがひどくなったように感じているだけではなく、実際に思い出す力も低下している面もあるでしょう。
これは難しく考えるまでもなく、人がボケていくときの原則に従って言えることです。
 
ボケていく人の周りには、本人がすべき「何か」をやってしまっている人がいる、というのは本当によくあることで、本人とご家族を一緒にヒヤリングしているときなどに分かります。
たとえば、物忘れがひどくなっているご主人に、いろいろと質問をしていきます。
そうすると、「えーと、うーん」と固まってしまいます。
簡単に答えられることではなく、意識を集中して思い出そうとしないと思い出せないことをあえて探して聞いているので、それでいいのです。
そういう思い出す努力をしていかないと、記憶力は蘇りません。
ところが、そういうときに、
「それは何々よね」
と横についている奥さんが答えてしまう。
「ご主人に答えさせてあげて下さい」
と言っても、つい奥さんが助け船を出してしまう。
それが条件反射になっているのです。
 
おそらくご夫婦は、何十年も(ご主人の記憶力が低下し始めてからかもしれませんが)そういう関係を続けてこられたのだと思います。
ご主人が何か思い出せなくなるたびに「あれは何だったかな?」と聞けば、聡明な奥さんが答えてくれる。
その分だけご主人は粘り強く思い出そうと努力する機会を失っていたわけで、その蓄積は相当なものです。
 
今はそれをインターネットがやってしまっているところがあります。
たとえば、
「岐阜の名物は何ですか?」
と聞かれても、地元に縁のない人は、すぐには答えられないでしょう。
しかし、岐阜の風景を思い浮かべたりしているうちに、「岐阜には山があるな、木があるな、そういえば飛騨の匠がいる。そうすると木工細工か」という風に出てきたり、「岐阜には長良川があるな。長良川といえば鵜飼か。そうだ、鮎を使った名物もあったはずだ」という風に思い出せたりします。
 
そうやって思考をコーディネートしながら粘り強く思い出す努力を、インターネットを使うようになってから、劇的にしなくなっていないでしょうか?
先ほどの質問でも、目の前にパソコンがあれば「岐阜、名物」とネットで検索して終わりです。
 
また、個人的な情報では、携帯電話の番号などが典型的ですが、モバイルに助けられています。
知人の誕生日や誰かとの約束、何かしらの記念日、今週の予定など、すべてモバイルに情報を蓄積しておいて、必要なときにパッと引き出す。
それを誤って紛失してしまうと、何も思い出せません。
もちろん、以前にも手帳に控えておくなどして、記憶を脳の外部に蓄えておくということはしていたと思います。
しかし、手帳に書き込むのにも、それを検索するのにも多少の手間があったので、モバイルを使うようになってからほど極端ではなかったのでしょう。
諳んじられる電話番号などもたくさんあったと思います。
 
いわば現代では、ネットやモバイルが「何でも答えてくれる奥さん」のような役割をはたしているわけで、それに頼りきっていると、記憶力はどうしても落ちてしまいます。
「フリーズする脳 より」
 
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≪ビタミンB12で脳の機能低下防止と対策!≫
 
筋肉が動くように脳から指令を伝える神経が、正常に働くためには、いくつものビタミンB群の仲間が必要です。
筋肉や神経を動かすエネルギーをつくるのがB1神経伝達物質の生成にはたらくのがB6、そしてB12の役目は、神経細胞内の核酸たんぱく質などを合成したり、修復することにあります。
どのビタミンが不足しても神経は正常に働いてはくれません。
 
脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
熟年の人達が正確で、いろいろな状況下で“成熟した”判断を行い、好ましい結果を得ることができるのは、そのためであろうと思います。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12です。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12