ネット依存に陥っていくメカニズム

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ネット依存に陥っていくメカニズム
 
インターネットはまさに現実社会に開いた落とし穴のように、人々を依存症の世界に引き込んでいるところがあります。
ずっとパソコンの画面に向かっていると、注意の向け方がどうしても限定されてきます。
そうして集中している画面の中で、ネット依存症の人たちが何をしているかといえば、感情系の快を求めているわけです。
趣味の情報だけでなく、仕事でも自分のプラスになる情報は快だと考えられます。
インターネットはそれがあまりにも簡単に得られます。
しかも、周囲の情報を多面的に捉えようとする脳機能は次第にお休みの状態になっていきますから、現実の面倒なことは忘れていられます。
そこにはまってくると、最初は思考系の活動として始めたことでも、感情系が優位になってやめられなくなってきます。
おそらく、ごく簡単に言えば、これがネット依存のメカニズムです。
 
このレベルのユーザーになると、脳とインターネットが完全にフィックスしていて、ネットを離れると何もできないという状態になっている場合があります。
 
≪思い出す努力が「検索する」に代わっている≫
 
「物忘れをするというより、思い出すという機能が起動しないように感じることがある」というのも、ネット依存的な生活を送っている人がよく口にする症状です。
その因果関係は、目の前に記憶を助けてくれる装置があったら、どうしてもそれに頼ってしまいます。
努力して思い出す機会が「検索する」という簡単な作業に置き換わっています。
その分だけ意識を集中して記憶を引き出す力は落ちていますから、たまにそういう機会があっても、全然できなくなっていて、フリーズしたように感じるわけです。
 
≪ネットショッピングで同じものを買ってしまう≫
 
「よくネットショッピングをするが、まったく同じものを買ってしまうことが度々ある」というのは、ある意味で当たり前のところがあります。
記憶というのは、能動的につくった手がかりが多いほど引き出しやすくなるものです。
ところが、ネットショッピングでは、どのお店で買ったとしても現実に向き合っているのは同じ画面で、手続きも誘導に従っていれば終わっていきます。
そのために同じものを買ってしまいやすいということはあるでしょう。
しかし、買った現物が手元にあるわけですから、それをまた買ってしまうのは、注意する力の低下です。
日常生活の中に注意して何かをするという高次脳機能を使う機会が減っているために、その力が衰えてしまっている状態だと考えられます。
 
さらに「メールを書こうとしてPCに向かったものの、内容を完全に忘れていることがある」というのは、前頭葉機能を使って組み立てた話を保持しておく力が弱くなっているからでしょう。
インターネットやメール、チャットなどをしている間は、基本的に息の長い文章を書く機会がありません(ただし、インターネットといっても用途が広いですから、ホームページを作成したりする場合には話が別です)
しかも、思いついた文章をすぐに打ち込んで送信する。
そういうことをする時間が生活の中で長くなると、長い文章を組み立てて、それを頭の中で保持しておく力は、当然衰えていくと思います。
「フリーズする脳 より」
 
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≪ビタミンB12で脳の機能低下防止と対策!≫
 
筋肉が動くように脳から指令を伝える神経が、正常に働くためには、いくつものビタミンB群の仲間が必要です。
筋肉や神経を動かすエネルギーをつくるのがB1神経伝達物質の生成にはたらくのがB6、そしてB12の役目は、神経細胞内の核酸たんぱく質などを合成したり、修復することにあります。
どのビタミンが不足しても神経は正常に働いてはくれません。
 
脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
熟年の人達が正確で、いろいろな状況下で“成熟した”判断を行い、好ましい結果を得ることができるのは、そのためであろうと思います。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12です。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
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