私たちは何をしなくなっているのか

イメージ 1
私たちは何をしなくなっているのか
 
私たちがいつの間にかしなくなっている「何か」というのは、多くの場合、それほど単純な活動ではありません。
話をしていなかったから、言葉が出なくなった。
これは分かりやすい話です。
実際に、一人暮らしのお年寄りや定年退職後の方々がそうやってボケていくケースがあり、これはこれで重要な問題ですが、そこまで分かりやすいケースはここでは省きます。
普通の人たちがボケていくとき、しなくなっているのは、もう少し複雑な活動です。
 
たとえば、相手の話をただ聞くのではなく、理解しながら聞くということをしなくなっている。
分かりやすい例にすると、学校で授業を聞いているとき、先生の話をちゃんと理解しながら聞き、ポイントとなる言葉を覚えようとしているときと、何となく聞いているときとでは、同じ「聞く」ということでも、脳の使い方は全然違ってきます。
はっきりと言えば後者のような場合には、高次脳機能と呼ばれるような脳の機能はほとんど使っていません。
 
また、相手の話に対して、臨機応変に自分の考えをまとめ、記憶や言葉を組み立てて返答するということ(それをするためには、相手の思考や感情を読み、一方では自分の感情も抑えていなければいけないという、高度で多面的な脳の働きが求められます)
日頃マニュアル的な対応やほとんど単語のレベルの対応に終始していたり、時間を置いて返答すればいいメールなどに頼りすぎていたりすると、その訓練の機会を失っていることがあります。
 
大事なことなので繰り返しますが、最初は忙しいからやらないつもりでいても、いつの間にか苦手になり、苦手になるとますますやらなくなり、やらなくなるとできなくなるという、その悪循環の先にあるのが、じつはボケ症状です。
最近、相手の話をしっかり聞かなければならない場面で、何となくぼんやりしてしまい、内容がうまく捉えられない、言葉が記憶に残らない、自分の考えを伝えようとしてもそれがまとまらない、単語しか出てこない。
そういうもどかしい経験をしたことはありませんか?
それが「フリーズ」です。
体調が悪かったり寝不足だったりすると、そういうことが起こりやすくなりますが、それが日常的になっているとしたら、ボケの入口の段階まで来ている可能性があります。
「フリーズする脳 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
≪ビタミンB12で脳の機能低下防止と対策!≫
 
筋肉が動くように脳から指令を伝える神経が、正常に働くためには、いくつものビタミンB群の仲間が必要です。
筋肉や神経を動かすエネルギーをつくるのがB1神経伝達物質の生成にはたらくのがB6、そしてB12の役目は、神経細胞内の核酸たんぱく質などを合成したり、修復することにあります。
どのビタミンが不足しても神経は正常に働いてはくれません。
 
脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
熟年の人達が正確で、いろいろな状況下で“成熟した”判断を行い、好ましい結果を得ることができるのは、そのためであろうと思います。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12です。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12