脳に新しく組み立てている部分があるか

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脳に新しく組み立てている部分があるか
 
脳が、さまざまな行動や考え方(話し方や文章の書き方なども同様です)をいつの間にか反射的・パターン的にしようとしていることは、とても有効なことだと考えられます。
なぜなら、脳の仕事量は有限です。
すべてのことをゼロから選択・判断・系列化しなければならなかったら、私たちの生活は相当に低レベルで、ぎこちないものになってしまうでしょう。
反射的・パターン的な部分を土台にしながら、その上に新しく組み立てていく部分を載せているから、私たちは高度で複雑な活動を比較的スムーズに行うことができるわけです。
 
しかし、ここで一つ考えてみていただきたいことがあります。
 
私たちの生活の中には、どれだけ「新しく組み立てていく部分」があるでしょうか?
 
たとえば、上の空状態でできることの中には、新しく組み立てていく部分はほとんどありません。
もしこれがすべて初めてする行動であれば、いちいち前頭葉を使って行動を組み立てていかなければならないでしょう。
しかし、いつもの習慣と通い慣れた道であれば、そんな必要はなく、反射的・パターン的な行動に任せておけば終わっていきます。
 
仕事では前頭葉を使っているはずだと思われるかもしれませんが、そうとも限りません。
仕事というのは、経験年数が長くなればなるほど、反射的・パターン的にできることが増えていくものです。
職人的なお仕事だけでなく、一見高度な組み立てを求められるようなお仕事でも、たとえば問題解決に至るまでの思考のプロセスが反射的・パターン的になってきたり、あることを説明するときの言葉の組み立て方、話の組み立て方が反射的・パターン的になってきたりします。
もちろん、その中でも新しく組み立てていかなければいけない場面はあると思いますが、それが相当に少なくなってしまいます。
そうなってくると、ほとんど一日上の空でいたのに、仕事は滞りなく終わっていた、ということも起こり得るわけです。
 
お仕事がそうなっている方で、普段の生活でも同じようなことしかしない、気心の知れた人としか話さない、という生活を何年も続けていると、前頭葉機能を使って新しく行動や思考を組み立てていく力は、どうしても落ちてしまいます。
そうして、何か変化を振られたときにフリーズします。
咄嗟に状況を理解して、臨機応変な対応をするということができず、思考の空白ができてしまいます。
フリーズする脳には、一つにはそういう面があります。
「フリーズする脳 より」
 
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≪ビタミンB12で脳の機能低下防止と対策!≫
 
筋肉が動くように脳から指令を伝える神経が、正常に働くためには、いくつものビタミンB群の仲間が必要です。
筋肉や神経を動かすエネルギーをつくるのがB1神経伝達物質の生成にはたらくのがB6、そしてB12の役目は、神経細胞内の核酸たんぱく質などを合成したり、修復することにあります。
どのビタミンが不足しても神経は正常に働いてはくれません。
 
脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
熟年の人達が正確で、いろいろな状況下で“成熟した”判断を行い、好ましい結果を得ることができるのは、そのためであろうと思います。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12です。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12