酔っぱらいはなぜ「止まる」のか

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酔っぱらいはなぜ「止まる」のか
 
私たちは何か行動するとき、一つの動作を行ってから次の動作を考えているわけではありません。
動作の組み立ては最初に考えておいて、それを次々に出しているわけです(その組み立てを繰り返し実行していくと、反射的・パターン的にできるようになります)
それをするためには、組み立てた状態をしばらく頭の中に保っておかなければなりません。
それが崩れてしまうと、ある動作をしている最中に「何してるんだっけ?」になってしまいます。
 
話すというのも系列化です。
言葉や記憶、思考を並べていった段階で、初めて一つの話が成り立つわけですが、その組み立てた状態を保持しておくことができないと、
「あれ、今どんな話をしているんだっけ?」
ということになってしまいます。
 
こういうことは、前頭葉の機能が恒常的に低下しているときだけでなく、思考系の緊張が途切れているときにも起こります。
典型的な例は酔っぱらいです。
酔っぱらいというのは、基本的に思考系の緊張状態が続きません。
そのため、何か面白い話をしようとして、頭の中で組み立てても、話している最中に消えてしまい、
「・・・・・・・・・・」
となってしまいます。
まさにフリーズしたように固まってしまうわけです。
 
系列化することを束を握っておくことだとすると、その力が強い人は、たくさんの束を長く握っていられます。
しかし、もともと力が強い人でも、緊張状態が切れてしまうと、それが弛んでしまいます。
束を握っておく力を強くするには、日頃から訓練していなければいけないし、緊張状態を保っておくということも、訓練していないとできなくなります。
 
いくら普段から人前で話していても、その内容が同じようなものであったら、話を新しく組み立て、それを保持しておくということの訓練にはなりません。人前で話すようなお仕事を何十年もされている方の場合、ご専門の話しであれば、ほとんど反射的・パターン的な組み立てだけでもできるようになっていると思います。
そういう話をテープレコーダーのように毎日繰り返していても、高次脳機能を使っていることにならないわけです。
いろいろなテーマの話をいろいろな組み立てでする、ということが前頭葉の訓練になります。
「フリーズする脳 より」
 
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≪ビタミンB12で脳の機能低下防止と対策!≫
 
筋肉が動くように脳から指令を伝える神経が、正常に働くためには、いくつものビタミンB群の仲間が必要です。
筋肉や神経を動かすエネルギーをつくるのがB1神経伝達物質の生成にはたらくのがB6、そしてB12の役目は、神経細胞内の核酸たんぱく質などを合成したり、修復することにあります。
どのビタミンが不足しても神経は正常に働いてはくれません。
 
脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
熟年の人達が正確で、いろいろな状況下で“成熟した”判断を行い、好ましい結果を得ることができるのは、そのためであろうと思います。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12です。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12