カーナビが代行している脳の仕事

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カーナビが代行している脳の仕事
 
カーナビのない状態で車を運転していたら、よく知っているはずの町で道に迷ってしまうというのは、これまでその町を走っているとき、高次脳機能を使っていなかったということです。
 
道順を覚えておくというのは、空間認識の問題、つまり頭頂葉の機能の問題のように思われるかもしれません(実際に頭頂葉の問題も多く、よく道に迷うという人の脳を画像診断してみると、頭頂葉の部分が痩せてしまっていることがあります)が、それだけではありません。
道順を覚えるときには、空間の中から自分なりの目印を選択し、それを見たときにどうすればいいのか(右に曲がるのか、直進するのか)を判断し、その選択・判断を並べていって、一つの道順を組み立てていきます。
それを頭の中に保持しておいて運転すれば、目的地まで間違いなく辿り着けるわけです。
ところが、その選択・判断・系列化をまったくやっていなかったら、「空間は見覚えあるんだけど、どこでどう曲がればいいのか分からない」という状態になってしまうのです。
だから道に迷うのだと考えられます。
 
このカーナビの話が典型的ですが、私たちは便利な道具を使いこなすことによって、より高度な活動をするようになったというよりも、今までの自分の脳を使ってやっていたことをやらなくなってしまった。
そういう面の方が大きいのではないかと感じています。
「フリーズする脳 より」
 
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≪ビタミンB12で脳の機能低下防止と対策!≫
 
筋肉が動くように脳から指令を伝える神経が、正常に働くためには、いくつものビタミンB群の仲間が必要です。
筋肉や神経を動かすエネルギーをつくるのがB1神経伝達物質の生成にはたらくのがB6、そしてB12の役目は、神経細胞内の核酸たんぱく質などを合成したり、修復することにあります。
どのビタミンが不足しても神経は正常に働いてはくれません。
 
脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
熟年の人達が正確で、いろいろな状況下で“成熟した”判断を行い、好ましい結果を得ることができるのは、そのためであろうと思います。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12です。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
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