身体症状は脳を映す鏡

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身体症状は脳を映す鏡
 
今の時代は年齢にかかわらず、日本人の多くがストレス(情報)社会の中で疲れています。
疲労がなく、晴天の秋晴れのような状況の人を探すことは、非常に困難です。
そんななか、いち早く脳疲労を知り、その対策を行うことは重要なことです。
 
「脳疲労」という症状は、初期の段階ではなかなか気づきません。
自分でも分からないうちに疲労していることが圧倒的に多いのです。
そして心身に何らかの症状が出てきたときに、初めて異変に気づくのです。
しかし、心身の異常に気づいても、脳疲労を自覚している人はほとんどいません。
そのくらい分かりにくいのです。
 
そうするうちに、やがて「考えがまとまらない」状態や「理由のない不安や抑うつ状態」になり、ついには「自分は価値のない人間だと思う」までに行きつくことになります。
この状態は、医学的にはすでにうつ状態うつ病と呼ばれるもので、ここに至れば自己判断、自己決定力がなくなっています。
 
さらに複雑なことに、この状態に至る前に、数々の身体症状(わけもなくドキドキする、胸がしめつけられる、胃がもたれる、頭が重い、肩がこる、あるいは太ってやせられないなど)が出てくることが少なくありません。
 
そこで内科の医師に相談するのですが、その結果、「体にはまったく異常はありません、気のせいでしょう、運動をしてください」と言われることが多く、ますます本人は当惑するのです。
 
実はこの状態が「仮面うつ病」と呼ばれているもので、決して気のせいでもない状態なのです。
なぜなら、これらの身体症状は、脳の機能異常(専門的にいえば、セロトニンノルアドレナリンなど神経伝達物質の欠乏状態)を反映しているからです。
 
すなわち、身体の異常という「仮面」をかぶったうつ状態(重症脳疲労)なのです。
程度の差はあれ、日本人の多くはこの状態に陥っているといっていいでしょう。
「脳の疲れをとれば、病気は治る! より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

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