脳にとって一番の「大敵」って一体何?

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脳にとって一番の「大敵」って一体何?
 
脳にとっての最大の敵は、ストレスです。
ある程度のストレスはいい刺激にもなりますが、ストレスが一定限度を超えると、脳に大きなダメージを与えます。
 
もっとも大きなダメージを受けるのは、脳の中でも「海馬」といわれる部分です。
海馬は「記憶の入口」とも呼ばれ、ここがダメージを負うと、新しいことをなかなか覚えられなくなってしまいます。
 
ストレスが海馬に損傷を与える過程には、副腎皮質から分泌される「コルチゾル」というホルモンが関わっています。
 
恐怖などのストレスが加わると、副腎皮質から多量のコルチゾルが分泌され、このホルモンは、血液中のぶどう糖の量を増やし、体内にエネルギーを与えます。
それによって、人はストレスに立ち向かう活力を得るのですが、あまりに多量のコルチゾルが分泌されると、海馬を損傷・萎縮させてしまうのです。
 
ドイツでの実験でも、コルチゾルの及ぼす悪影響が実証されています。
学生たちにコルチゾルを飲ませてから数分後に、単語を記憶しているかどうかを尋ねたところ、学生たちはまったく単語を思い出すことができなかったのです。
 
脳は、胃などに比べればストレスに強い臓器ではあるのですが、それでも限度を超えたコルチゾルの分泌が始まると、損傷を受けてしまいます。
頭を元気にするためにも、できるだけストレスを軽減するような暮らしを考えていきましょう。
「脳(あたま)にいいこと全部やってみよう! より」
 
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脳は神経細胞の集まりと思われていますが、正確には「神経細胞(ニューロン)と、それらの情報を伝える役目をしているシナプスから成り立っています。脳を使えば使うほど、これらのシナプスが増えていきます。
脳の中のシナプスが密であればあるほど、いろいろな能力が高まります。
記憶力でいえば、記憶したことが鮮明に脳に焼きつけられることになります。
 
昔は、脳の神経細胞は生まれたときから増えることはないから、このシナプスを増やすことが、すなわち脳を発達させることだと考えられていました。
ところが、脳の研究が進み、近年になって、神経細胞は年をとっても増えることがわかったのです。
 
脳を使ってこれらの神経細胞を増やし、なおかつ、シナプスを密にすることが脳を鍛えるということなのです。
 
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのために必要な素材として栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12です。
 
また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
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