脳に必要な「三大栄養素」って何?

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脳に必要な「三大栄養素」って何?

頭を効率よく働かせるには、食生活に気を配ることも大切です。
脳には、どんな栄養素が必要かを知り、献立を考えて食べていくと、自然に頭が動くようになるはずです。

脳にはさまざまな栄養素が必要ですが、とりわけ重要なのは、ぶどう糖です。
ぶどう糖は、体を動かすエネルギー源ですが、それは脳にとっても同じことです。
ぶどう糖が足りないと、脳はまともに動きません。

ぶどう糖をきちんと摂取するのは、さほどむずかしいことではありません。
毎日3食きちんと食べていれば、十分に補給できます。
それでも足りないと思ったら、ジュースを飲んだり、チョコレートを食べたりすればいいのです。

ぶどう糖以外で重要なのは、アミノ酸コレステロールです。
この両者は、脳のコンディションを整えてくれます。
まず、コレステロールは、感情をコントロールするために欠かせません。
脳神経には、情報を伝達するための電気が流れていますが、電気が流れすぎると、感情を制御できなくなります。
そこで、コレステロールは脳の神経の周りを覆って、電気が流れすぎないように、いわば絶縁体の役目を果たしているのです。
このコレステロールは、脂肪分のある食べ物から摂取できます。

アミノ酸は、暗い気分から抜け出すため、また陥らないようにするため欠かせません。
とくに重要なのは、アミノ酸からできるセロトニンと呼ばれる成分です。
鬱状態を改善するのにも投与されるくらい、セロトニンは脳の健康に大きな役目を果たしています。
やる気物質とも言われるセロトニンは、肉を食べれば吸収できます。

要は、炭水化物と肉、魚類をバランスよく食べていれは、頭はきちんと働いてくれるのです。
「脳(あたま)にいいこと全部やってみよう! より」

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仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

また、体内でブドウ糖が不足して血糖値が低くなると、血液中にあるトリプトファンやコリンなどのアミノ酸の吸収が悪くなるため、それらから作られる神経伝達物質セロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足してしまいます。
良質のたんぱく質(アミノ酸)が含まれる肉や魚介、卵、牛乳などをとりましょう。
神経伝達物質の生成に欠かせないビタミンB12はレバーや肉、魚介など、動物性食品に多く含まれています。

近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。

ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。

ビタミンB12とは
http://www.endokoro.com/