グラス一杯のジュースで脳の働きはこう変わる

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グラス一杯のジュースで脳の働きはこう変わる

仕事中、頭を活発に働かせたいとき、あるいは「ちょっと頭が疲れてきたな」と思ったときには、フルーツジュースを口にするといいでしょう。
小さなグラス一杯分のジュースが頭を活性化させてくれます。

フルーツジュースが脳に効くのは、果糖が含まれているからです。
果糖は、体内ですぐにぶどう糖に変化します。
ぶどう糖こそ、脳の最大のエネルギー源です。

脳だけでなく、人の体は絶えずぶどう糖を必要としています。
ぶどう糖が酸素と結合することによって、脳や体を動かすエネルギーが生まれます。
人間の体では、脳以外の機関は、いったん燃焼したぶどう糖を乳酸に変え、これをぶどう糖として再生するシステムが備わっているのです。
脳は、その再生システムを備えていません。
そのため、脳はより多くのぶどう糖を必要とするのです。

人は、ご飯やパンなどの炭水化物を食べることによって、ぶどう糖の多くを摂り入れています。
ただ、炭水化物が体内でぶどう糖に変わるには、時間がかかるので、脳にすぐにエネルギーを供給したいときは、ぶどう糖そのものか、それに近い物質を体内に摂り入れることです。

その点、果糖たっぷりのジュースは、体内ですぐにぶどう糖に変わるので、脳にも即効性があります。
ジュースのほか、チョコや飴などの甘い食べ物は、脳への手っ取り早いエネルギー補給剤になります。

タウリン」を摂るには何を食べればいい?

魚介類は脳の機能をアップさせてくれる食べ物ですが、なかでも脳の健康維持のため、青魚やタコ、イカ類をよく食べるようにしたいものです。
青魚やタコ、イカには、タウリンという物質が多く含まれているからです。

タウリンは、たんぱく質の一種であり、消化作用を助けてくれる物質として知られますが、脳内の神経伝達物質としても機能します。
脳内にタウリンが多ければ、情報伝達がうまくいくようになり、そのぶん、脳は活発に働き、頭が冴えてくるのです。
「脳(あたま)にいいこと全部やってみよう! より」

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仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

また、体内でブドウ糖が不足して血糖値が低くなると、血液中にあるトリプトファンやコリンなどのアミノ酸の吸収が悪くなるため、それらから作られる神経伝達物質セロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足してしまいます。
良質のたんぱく質(アミノ酸)が含まれる肉や魚介、卵、牛乳などをとりましょう。
神経伝達物質の生成に欠かせないビタミンB12はレバーや肉、魚介など、動物性食品に多く含まれています。

近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。

ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。

ビタミンB12とは
http://www.endokoro.com/