有酸素運動が脳に効く理由

イメージ 1

有酸素運動が脳に効く理由
有酸素運動は全身の血行をよくして脳を活性化させる≫

有酸素運動を行っているときには、運動するためのエネルギーが必要になるため、通常よりたくさんの酸素が必要になります。
エネルギーをつくっている全身の細胞に酸素を送っているのは血液です。
有酸素運動を行っているときには、たくさんの酸素を全身に送るために、心臓から送り出される血液の量が増えます。

通常、安静にしているときに、心臓から送り出される心拍出量(1分間に心臓から送り出される血液の量)は約5リットルですが、運動時には最大で20~25リットルにもなります。

たくさんの血液が全身に送られると全身の血行がよくなり、エネルギー代謝に必要な酸素や糖質が十分に細胞に届けられます。

全身の血行がよくなれば、当然、脳に送られる血液量も増えます。
脳はほかの臓器に比べて、エネルギーをたくさん必要とする臓器です。
神経細胞に送られる酸素が多いほど、脳が活発に働くようになります。

有酸素運動は、血糖コントロールにも有効で糖尿病の予防効果があります。
ほかにも、高血圧、動脈硬化骨粗しょう症などさまざまな病気の予防に効果があります。

ただ、どんな有酸素運動でもいいわけではありません。
30~40代であれば、1分間の心拍数が100程度になるくらいの、息がはずんで、苦しくない程度のウォーキングがちょうどいい有酸素運動です。
運動の効果を高めるためには、最低でも15分間、できれば30~60分間続けるといいと言われています。
習慣的に運動しているとからだが慣れてくるので、歩く速さや時間は徐々にレベルを上げていきましょう。

そしてもうひとつ大事なのが継続して行うことです。
1日おきに週3回程度運動するのが理想です。
忙しくて難しいかもしれませんが、心がけてみてください。
「40歳から『衰えない脳』をつくる 7つの習慣 より」

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

≪ビタミンB12の老化防止効果≫

食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。

また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。

近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。

ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

ビタミンB12とは?
http://www.endokoro.com/
<参考記事>
http://www.endokoro.jp/blog/?page_id=168
http://www.endokoro.jp/blog/?page_id=173