指先を動かしていると脳の老化予防に効く

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指先を動かしていると脳の老化予防に効く

ホムンクルス」という絵をご存じありませんか?
からだに比べて「手」や「唇」が異常に大きい、なんともユニークなヒトの絵です。

実は、このイラストで表している各部位の大きさは、その部分に対応している脳の面積に比例しています。

つまり、手と唇はそれだけたくさんの脳を使っていて、敏感に情報を察知することができます。
わかりやすく言うと、それぞれの部位を2本の針で刺すときに、最初は間隔を広くしておいて徐々にその幅を狭めていきます。

もっとも敏感に感じるのが唇と指で、0.5mmなどとても狭い幅になったとしても2点の痛点の位置が違うことを感じることができます。
にぶいのはお尻のあたりで、1cm以上離れていても痛点の違いを感じられないほど鈍感です。

認知症予防には指先を使うとよい、などという説があり、それを証明するような実験結果が得られています。
手の指に占める脳の割合が大きいことを考えると、これはとても自然なことと考えられるでしょう。

では、唇の面積が大きいのは、どうしてでしょうか?

野生の動物では何を食べるかが生命を左右します。
毒のあるものや、有害なものを食べると生命の危険につながります。
おそらく、そうした危険を察知するために脳が発達したのではないかと考えられます。

脳の老化を防ぐには、ピアノ、編み物、絵画、陶芸など、指先を使う趣味を持つことをおすすめします。
「40歳から『衰えない脳』をつくる 7つの習慣 より」

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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。

ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。

また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

ビタミンB12について
http://www.endokoro.jp/
http://www.endokoro.com/
http://www.endokoro.jp/libra_g.html