ストレスに打ち勝つ生活:「ストレスブレーカー」と「体温上昇」

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ストレスに打ち勝つ生活:「ストレスブレーカー」と「体温上昇」
 
エクササイズの最中、嫌なことを忘れることができます。
エクササイズに心を集中し、没頭すればするほど、嫌なことを考える余裕はなくなります。
そうなれば、心はストレッサーから自動的に引き離されます。
要するに、心を支配していた「心配」というストレッサーから解放されるのです。
 
エクササイズが効果的なストレスブレーカーとして働き、慢性ストレスが急性ストレスに変わるのです。
それともう一つ、エクササイズには体温を上げる効果があります。
体温が上がれば、身体の緊張が低下し、ストレスが減少します。
このことは、脳波、反射運動、筋肉の緊張の測定から十分に裏付けられています。
 
身体を単に温めるだけで、身体の緊張を低下させることができるのは興味深いことです。
身体を温めるのはわりと簡単にできます。
たとえば、部屋の温度を高める、温かいシャワーを浴びる、風呂やサウナに入るなどです。
 
エクササイズをしたときには、体温の高まりと、嫌な考えを一時的に忘れるというストレスブレーキングが同時に起こっていることが多いのです。
この二つの効果が総合されると、エクササイズ参加者の不安が激減するという効果になります。
 
<エクササイズの種類>
 
では、どんなエクササイズがストレスを軽減させるのに効果的なのでしょう。
多くの研究が行われ、ウェーキング、ジョギング、水泳、サイクリング、縄跳びに効果があることが証明されています。
 
ここで注目してほしいことは、ここにあげたどの種目も、リズム運動であり、身体の大きな筋肉を使うことです。
好みの種目を選び、さっそく実践してみましょう。
「病気にならない脳の習慣 心と免疫力のしくみ より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
ビタミンB12について