エクササイズはうつを予防する
人間の心を厳密に脳の働きとしてとらえようとするとき、脳の働きを体から切り離して考えることはできません。
頭と体はくっついているから、心と体は互いに影響しあっています。
この当然のことを、これまでの脳科学や精神科は認めることなく、脳や心の働きだけを体から分離して研究してきました。
エクササイズをすると気分がよくなり、不安が解消し、血圧が下がり、痛みも軽減されます。
それまで自信のなかった人も、エクササイズをすれば自分を肯定的にとらえられるようになります。
不安のために落ち着くのが難しくなっても、エクササイズをすれば心に平安がもどります。
空中に浮かんでいるようなソワソワ感がなくなり、だいじょうぶな気になってきます。
オドオドした態度も消え、自信がでてきます。
これは経験的な事実です。
このような効果は、脳の特定箇所の興奮や、ある特定の1つの脳内物質が放出されるだけで起こるものではありません。
これまでに、エクササイズがうつを予防することはたくさんの論文となって報告されています。
こんな結果が得られました。
1週間に3時間以上のエクササイズをする男性がうつになるリスクは、1週間に1時間以内しかエクササイズしない男性よりも27パーセントも低かったのです。
しかも臨床的にうつの発生リスクとウォーキング、ジョギング、階段登りなどの有酸素運動に1週間に費やすカロリーとの関係も明らかになりました。
有酸素運動とは、酸素を十分に体内に取り込みながら、およそ20分以上つづける運動のことです。
すなわち、1週間に1000キロカロリー以上を有酸素運動に消費する男性は、臨床的なうつの発生リスクが、あまり活動しない男性に比べて17パーセント低く、1週間に2500キロカロリー以上を消費する男性はじつに、28パーセントも低かったのです。
このように「用量―反応」関係が成り立つことから、うつのリスク低下はエクササイズによることがわかります。
1000キロカロリーを消費するにはどんなエクササイズをどれだけやればいいのでしょう。
エクササイズをする際のエネルギー消費量は体重に関係します。
体重60キロのヒトで、ウォーキングなら4時間、ジョギングやエアロビクスなら25時間、サイクリングや水泳のゆっくりクロールなら2時間といったところです。
もう1つ紹介しましょう。
1992年、ドイツ中央研究所のスイフライド・ワイアラーは、バイエルン市の住民1536人を対象に、うつにかかりやすさと日ごろのスポーツ活動との関係を報告しました。
結果は、エクササイズをほとんどしない人を基準(1.0)にして、エクササイズをひんぱんにする人より3.2倍うつにかかりにくく、エクササイズをたまにする人は1.6倍うつにかかりにくかったのです。
「よみがえる脳 より」
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≪ビタミンB12なぜ体にいいのか?≫
ビタミンB12は結晶が赤いことから「赤いビタミン」とも呼ばれています。
主な働きは赤血球の生成を助け、貧血を予防すること。
女性に多い貧血の原因は、鉄分の不足が挙げられます。
しかし、貧血にはもうひとつ原因があるのです。
それがビタミンB12の不足。
ビタミンB12は赤血球を形成、再生し、血液を作ることで、貧血を防いでくれるのです。
そのほかの働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があります。
実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもビタミンB12はおすすめのサプリメントといえます。
もうひとつ忘れてはいけないのが、ホモシステイン血症との関わり。
また、脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
どのビタミンが不足しても神経は正常には働いてくれません。
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群はバランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
どのビタミンが不足しても神経は正常には働いてくれません。
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群はバランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12について