エクササイズでうつの改善はいつごろあらわれるのか

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エクササイズでうつの改善はいつごろあらわれるのか
 
ある人はたった1回のエクササイズで、うつが改善したと報告しています。
しかし、これは幸運な人のケースです。
ほとんどの人は、うつの改善が明らかになるまでに、エクササイズを開始してからしばらく時間が経過しています。
 
エクササイズによって脳内の神経細胞が誕生し、脳の回路のつなぎなおしが起こるのに数週間かかります。
うつの改善は気分の変化の累積によるものですから、目に見える形であらわれるまでに一定の時間が必要なのです。
一定の時間とはどれくらいでしょう。
 
これまでの研究結果を総合すると、うつの度合いを減少させるのに、エクササイズを開始してから少なくとも10週間を要することが多いのです。
もちろん10週間より短いエクササイズプログラムで、うつの改善効果のあらわれた例も報告されていますが、10週間以上のエクササイズプログラムにおいて安定した成果が得られています。
ですから、エクササイズを開始してから10週間まではうつの改善を期待しないほうがよいでしょう。
 
たった1回のエクササイズだけでうつの改善が見られることがあると述べました。
これには大きな意味があります。
それは、日常の気分の落ち込みに対処するための応急処置として、エクササイズが利用できるからです。
 
言い換えれば、もし、ある日、ある人がめいってしまったならば、この場合の最善の策は、外にでてエクササイズすることです。
少し運がよければ、ウォーキング、ジョギング、サイクリング、ウエイトトレーニングをするだけで、不快感は吹き飛んでしまうでしょう。
 
1回のエクササイズでうつの度合いが低下するかもしれませんが、エクササイズを日常生活の一部に組み込めば、さらによいです。
それは、エクササイズに取り組む期間が長ければ長いほど、うつを改善する効果が長くつづくからです。
 
それともう1つ。
エクササイズを日常的に実践することによって、気分が高まるため、うつの発生リスクそのものを低下させることもできます。
すなわち、エクササイズをうつ予防に活用するのが、得策と思われます。
「よみがえる脳 より」
 
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≪ビタミンB12なぜ体にいいのか?≫
 
ビタミンB12は結晶が赤いことから「赤いビタミン」とも呼ばれています。
主な働きは赤血球の生成を助け、貧血を予防すること。
女性に多い貧血の原因は、鉄分の不足が挙げられます。
しかし、貧血にはもうひとつ原因があるのです。
それがビタミンB12の不足。
ビタミンB12は赤血球を形成、再生し、血液を作ることで、貧血を防いでくれるのです。
 
そのほかの働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
 
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があります。
実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもビタミンB12はおすすめのサプリメントといえます。
 
もうひとつ忘れてはいけないのが、ホモシステイン血症との関わり。
遺伝的なもの以外では、ビタミンB12不足により引き起こされるホモシステイン血症は、進行すると動脈硬化心筋梗塞の危険性が高まるといわれています。
 
ビタミンB12は、葉酸とともに核酸の合成を助け、脊髄、胃腸の粘膜などで活躍します。
また、脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

どのビタミンが不足しても神経は正常には働いてくれません。
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群はバランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています
 
ビタミンB12について