認知療法で脳が変わる

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認知療法で脳が変わる
 
体を動かさなくても、想像するだけで脳が変わることがわかりました。
それなら、考え方を変えても脳は変わるのではないでしょうか。
考え方を変える認知療法によって脳が変わり、心の病が改善することが判明しています。
認知療法は、問題となっている気分や不安が物事の解釈のしかたの歪みから生じているという前提に立ち、この歪みを正すことで症状を改善しようという治療法です。
うつやOCD(強迫性障害)の治療に用いられ、かなりの成果をあげています。
 
うつになりやすい人となりにくい人がいます。
うつになりやすい人は、誰でもときどき経験する落ち込みがうつにつながる考え方のパターンの引き金になり、そのまま落ち込んでいき、うつになりやすいのです。
 
仕事でヘマをしたりデートに失敗したら悲しくなるのは誰でも同じですが、うつになりやすい人は、自分は無能だ、自分はダメな人間で誰からも愛されないなどと思い込んでしまいます。
うつになりやすい人の脳内には、小さな悲劇を大悲劇に巨大化する歪んだ考え方のパターンが組み込まれています。
このため、ちょっとしたつらい出来事が引き金になって、このパターンが浮かび上がってきやすいのです。
 
ですから、うつの再発を防ぐには、うつにつながる歪んだ考え方のパターンが自動的に浮かぶのを妨げればよいのです。
自分の思考や感情を、うつにつながらない新しい視点でとらえればよいのです。
これが認知療法です。
この療法によるうつの再発防止率は34パーセントです。
 
脳スキャンから、うつの脳では、「感情の脳」である大脳辺縁系が興奮しすぎる一方で、「考える意欲の脳」である前頭葉の活動が低下していることが判明しています。
前頭葉が十分に働かないと、目標が設定できないので、意欲がなくなるのです。
ですが、認知療法によってうつから回復したあとでは、前頭葉大脳辺縁系の興奮状態は正常にもどります。
 
うつばかりではありません。
OCDは、ある考えがしつこくつきまとって離れなくなり、不安になり、どうしてもなにかを儀式的にしなくてはいられなくなる心の病です。
手を洗わずにいられなくなる。
テレビやガスコンロのスイッチを切ったか、ドアのカギをかけ忘れているのではないかと強い不安にかられ、幾度となく確認する。
 
認知療法で考え方を変えることによって症状が改善したOCD患者においても、脳スキャンによって、治療の前とあとで脳の回路が変わることが、UCLAのジェフリー・シュウォーツによって証明されています。
 
認知療法をする前とあとの脳スキャンを見ると、うつでもOCDでも、治療によって回路が変わり、脳が変化したことがわかります。
しかも、治療がうまくいくほど、脳の変化が大きいのです。
「よみがえる脳 より」
 
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≪ビタミンB12なぜ体にいいのか?≫
 
ビタミンB12は結晶が赤いことから「赤いビタミン」とも呼ばれています。
主な働きは赤血球の生成を助け、貧血を予防すること。
女性に多い貧血の原因は、鉄分の不足が挙げられます。
しかし、貧血にはもうひとつ原因があるのです。
それがビタミンB12の不足。
ビタミンB12は赤血球を形成、再生し、血液を作ることで、貧血を防いでくれるのです。
 
そのほかの働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
 
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があります。
実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもビタミンB12はおすすめのサプリメントといえます。
 
もうひとつ忘れてはいけないのが、ホモシステイン血症との関わり。
遺伝的なもの以外では、ビタミンB12不足により引き起こされるホモシステイン血症は、進行すると動脈硬化心筋梗塞の危険性が高まるといわれています。
 
ビタミンB12は、葉酸とともに核酸の合成を助け、脊髄、胃腸の粘膜などで活躍します。
また、脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

どのビタミンが不足しても神経は正常には働いてくれません。
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群はバランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
ビタミンB12について